【MLB】ダルビッシュ1年10カ月ぶりの登板は「ファンの記憶の中のそのもの」。地区優勝へ体制整う
ダルビッシュの1年10カ月ぶりの復帰は、アリーグ西地区で激しい首位争いを演じているチームにとっても、大きな意味を持つものだった。
2016/06/01
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故障を乗り越えて……
レンジャーズのダルビッシュ有が、5月28日の本拠地でのパイレーツ戦で2014年8月以来のメジャー登板を果たした。『SBネーション』のアシュリー・バリーラ記者は、「ダルビッシュは帰って来た、今度こそ本当に」と題して、彼の復帰は自身のためのみならずレンジャーズにとっても大きな意味を持つものだったと報じている。
One of baseball’s most dynamic and multi-talented pitchers returned to the fold.
野球界で最もダイナミックで多才な投手が戻って来た。
記事ではこのようにこの日の登板を伝えた。そして、その道のりは長く困難なものだったとしている。
ダルビッシュは、2014年8月に右ヒジの痛みを訴え残りのシーズンを欠場。翌年の復帰を目指したが、2015年のスプリングトレーニング中に靭帯の断裂が発覚し、結局トミー・ジョン手術を受けるに至った。それにより、復帰はさらにもう1年遅れることになった。しかし、復帰戦の投球を見る限り、待った甲斐はあったようだ。
Despite a strict pitch limit, the 29-year-old ace looked both comfortable and competent on the mound.
厳格な球数制限の下ではあったが、29歳のエースはマウンド上では体調は万全のように見え、威力は十分だった。
この日は5回81球で降板したが、多くの球種を駆使しパイレーツ打線を3安打1四球の1失点に抑え、メジャーでは670日ぶりの勝利を飾ったのだ。三振も7つ奪っている。手術によるブランクを微塵も感じさせない、ファンの記憶の中のダルビッシュそのものだったと言えよう。