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大谷翔平は超えられる…?ドジャース歴代レジェンドが”比較対象”に!?【コラム】

2024/07/08

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“実況担当“がレジェンド入り!?

(左から)ハイメ・ハリン、エリック・ガニエ

ハイメ・ハリン

 ハイメ・ハリン氏はドジャース放送局で64年もの間スペイン語実況を務めたレジェンドだ。1958年にドジャースがブルックリンからロサンゼルスに移設して以降、2022年までラジオ実況を務めた。
 
 ドジャースでの試合実況に加え25回のオールスターゲーム、25回のワールドシリーズ、さらには2006年の第1回WBC(ワールドベースボールクラシック)を実況した。彼の実績を称え2018年にはドジャースがハリン氏のマイクを永久欠番ならぬ”永久マイク”とした。

 

 

エリック・ガニエ(サイ・ヤング賞1回, オールスター3回、ローレイズ・最優秀救援投手賞2回)

 エリック・ガニエは1999年から2008年まで活躍したMLB屈指のクローザーである。キャリア最初の8年をドジャースで過ごした。
 
 当初は先発投手としてメジャーでのキャリアをスタートさせたが成績を残せず、4年目にリリーバーとなると才能が開花し、2002年から2004年スパンでは合計224登板、152セーブ、防御率1.79、奪三振率13.3を記録した。ドジャースでの通算セーブ数ではケンリ―・ジャンセンに次いで2位の161セーブを記録している。
 
 この「強み」を活かす投手育成は全体の球種割合に影響を及ぼしている。変化球を多投する傾向はリーグ全体でも顕著になっており、今季のフォーシーム使用割合31.4%は史上最低水準になっており、速球を主体にピッチングを組み立てる従来の概念が崩壊しつつある。
 
 90マイル(約144キロ)後半のフォーシームと、80マイル(約128キロ)中盤の”バルカン”チェンジアップを操り打者を圧倒した。リリーバーが現代のようになってからリリーバーとしてサイ・ヤング賞を受賞したのは1992年のデニス・エカーズリーに次いで2人目で、ガニエ以降は存在していない。

 

フェルナンド・バレンズエラ(サイ・ヤング賞1回、新人王、オールスター6回、シルバースラッガー2回)

 フェルナンド・バレンズエラは1980年から1997年に活躍した左の先発投手である。ドジャースでは11年間プレイした。メキシコ人出身選手ではMLB1位の通算WAR 41.5を誇っている。
 
 1981年に192.1イニングを投げ防御率2.48、11完封を記録し新人王、サイ・ヤング賞をダブル受賞。スター投手となると、「フェルナンド・マニア」と呼ばれる熱狂的なファンを中心に旋風を起こした。1986年のオールスターでは5者連続三振、1990年のカージナルス戦ではノーヒットノーランを達成するなど活躍し、エル・トロの愛称で親しまれた。
 
 メジャーリーグ野球殿堂入りは果たしていないものの、ドジャースの永久欠番、ドジャーベースボールの伝説、ドジャースのリング・オブ・オナーなどに入っている。

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