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大谷翔平は”1番”、”2番”起用のどっちが正解…?打順別の打撃成績を徹底分析!【コラム】

2024/07/15

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これまでで一番打てている打順は…?

 
 大谷選手の打順別にみた主な成績(通算、2024年、2023年)は以下のようになっている。

打順別通算成績
 
 通算でみた場合、わずかながら2番打者としての成績が1番打者のものを上回っている。1番の場合と比べてOPSは2番の方が2分7厘高く、AB/HR(打数を本塁打数で割った数字、本塁打1本に要する打数)は2番の方が0.8ポイント小さくなっている。
 
 3番打者としての成績は1番、2番に比べると低位で、その差はOPSにして1割2分台~1割5分台になっている。

 

 
 2024年に限れば、1番打者としての方が好成績だ。打率ではほとんど差がないが、出塁率で5分3厘、長打率で1割6分台、OPSで2割以上の差がついている。
 
 AB/HRは1番の方が6ポイント以上少なく、本塁打の確率も高い。BB%(打席数に対する四球の割合)は1番の方が7ポイント以上高い反面、K%(打席数に対する三振の割合)は1番の方が約5ポイント高い。

 
 2024年に関しては、1番に定着した時期が6月中旬~下旬の好調時と重なっていることから、打順のよりも打撃状態の方が影響している可能性が高い。
 
 なお、2番打者としての成績に限ると、2023年の方が2024年に比べ好成績である。その差はOPSに換算して2割以上となっており、K%を除くすべての指標で2023年の方が高くなっている。この2023年は、先発出場数は5試合と少ないながらも1番打者としても好成績を残している。

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