大谷翔平、ナ・リーグMVPの必須条件とは!? 前人未到のDH受賞には”打つだけじゃダメ”…?【コラム】
2024/07/16
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シーズンの前半戦を終えて、圧倒的な成績を残したロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。オールスターブレイクが明けると、いよいよポストシーズンへ向けた熱い戦いが始まる。同時に注目が集まるのがNL(ナショナル・リーグ)のMVP争いだ。そこで今回は、大谷翔平のMVP受賞の障害となり得る要素、MVPの傾向について検証してみた。
ここまでの大谷翔平
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が止まらない。例年「6月男」と呼ばれ、6月には好成績を残す傾向があったが、7月に入ってもその勢いをキープしている。現地時間7月12日時点で大谷の成績は下記の通りとなっている。
打率. 317 (4)
出塁率. 402 (7)
長打率.635 (2)
OPS 1.037 (2)
HR 28(2)
打点 66 (6)
※カッコ内はMLB全体での順位
主要打撃スタッツでは軒並みMLB上位に位置している。さらには強打者の証である打撃指標でも、下記のようにニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ、フアン・ソトと共に驚異の数字を記録している。
xwOBA .453 (3)
xBA .330 (1)
xSLG .667 (2)
平均打球初速 95.4 (3)
バレル率 19.7 (2)
ハードヒット率 60.6 (2)
※カッコ内はMLB全体での順位
このような活躍をしていると当然起こるのがMVPレースである。現在NLのMVPレースでは大谷翔平、ムーキー・ベッツ、ブライス・ハーパー、ケテル・マルテなどの名前が浮上している。
では現時点で大谷のMVP受賞の可能性はどれくらいだろうか。ピッチャーとしての貢献がゼロであり、打撃一本で活躍している大谷は今季、言ってみれば初めて”他の選手と同じグラウンドで戦う”シーズンとなる。大谷が受賞する確率は客観的に見て50-50だと思われる。