大谷翔平、メジャー200号本塁打の内容も”レジェンド級”…?意外な現役選手との類似点とは?【コラム】
2024/07/23
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大谷翔平のライバルたちは…?
以降は上記選手のうち、今年は本塁打数で大谷選手を追うアロンソ、シュワーバー両選手を取り上げた比較を行う。シュワーバー選手は、フィラデルフィア・フィリーズで大谷選手と同じ1番DHのポジションを務める。
一方で「三振か本塁打か」のイメージも強い。2022年、2023年とも40本台後半の本塁打と200以上の三振を同時に記録、2023年の打率は2割未満だった。
2021年~2024年7月14日の主要指標を比較すると以下のようになる。
直近の約3年半では、大谷選手とシュワーバー選手のAB/HRにほとんど差がない。大谷選手と比べてシュワーバー選手が三振しやすくアロンソ選手が三振しにくい点、大谷選手の打率が抜けて高くなっている点も特徴である。
米分析サイト『Baseball reference』のデータをもとに、上記と同じ期間での両選手の3方向別の本塁打数を比較すると以下になる。
「引っ張る」「流す」の区分の観点に立つと、アロンソ選手とシュワーバー選手の打球方向は実質的にほぼ同じと言える。大谷選手は、センター方向の本塁打の割合が両選手に比べ15ポイント前後高い。
米分析サイト『Baseball Savant』をもとに、2024年のスイング特性を比較すると以下のようになる。
3人とも高いスイング速度を誇り、シュワーバー選手のスイング速度はMLBのトップ3に入る。一方、スイングの力を打球に正確に伝える割合であるBlastsは、大谷選手が頭1つ抜けている感がある。
以上の比較からみても、大谷選手のポテンシャルの高さが際立つ結果となった。センター方向への本塁打の多さも、このポテンシャルを反映したものと言えるだろう。
ドジャースは、アロンソ選手の所属するメッツとの対戦を既に終えたが、シュワーバー選手の所属するフィリーズとの対戦を8月上旬に3試合残している。
そしてこの両チームはポストシーズンでの対戦も十分に考えられる。7月に3連敗を喫した相手でもあるフィリーズは、ドジャースのワールドシリーズ進出に向けた大きな壁となろう。
今度の8月の対戦では、大谷、シュワーバー両選手、さらにブライス・ハーパー選手も含めた主砲同士の対戦も見ものである。
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