【MLB】イチローとコローン、1973年生まれで投打の最年長。対照的な2人のレジェンドが抱く互いへの敬意
マーリンズのイチローとメッツのバートロ・コローンはともに1973年生まれで野手、投手でそれぞれ現役最年長だ。過去107度の対戦がある両者が相まみえる場面は、今季中にもありそうだ。
2016/06/07
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鉛筆のように細いイチロー。外見以上に素早いコロン
6月4日のマーリンズ対メッツ戦は、メッツのバートロ・コローンが先発したため、投手、野手としてそれぞれ球界最高齢の2人、コロンとイチローの一騎打ちの可能性があったゲームだった。『ウォールストリート・ジャーナル』は、外見もプレースタイルも異なる2人のレジェンドの、野球への取り組み姿勢や互いへの敬意を興味深く伝えている。
記事ではまず2人の違いと共通項を紹介している。
「コローンとイチローには、一見すると共通点はほとんどない。ドミニカ出身のコロンは野球に対する姿勢はリラックスした陽気なもので、丸っこい体型をしている。一方、日本出身のストイックなイチローは、年齢を重ねてもスリムな体型に変化はない。見た目は異なる2人だが、共通点は年齢だ。ともに1973年生まれで、現役では2人のみだ」
コローンは2003年に「鉛筆のように細い」(原文では、pencil-thin frame)イチローに本塁打を打たれたことを良く覚えているという。
「あんなに細いんだぜ、ホームランを打ちそうには見えないんだよ」
イチローのコローンへの印象も、体型とパフォーマンスのギャップに起因している。
‘Certainly, you don’t see a physique like that in Japanese sports, aside from maybe golf or sumo. But looks can be deceiving because he’s actually fleet and nimble.’
「確かに、日本のスポーツ界にはゴルフや相撲を別にすれば、あんな体型の選手なんていないね。でも、見かけだけでは分からないんだ。実際、彼は足は早いし動きも素早いしね」
2人はこれまで107度対戦していることも紹介されている(通算打率は.274)。イチローがコローン以上に多く対戦したのは1人(今季はカブスのジョン・ラッキー)のみだ。一方、コローンにとってはイチロー以上に多く対戦した打者はいない。イチローとラッキーの対戦を別にすれば、現役では今季開幕時点で100度以上対戦実績のあるペアはいない。2人はメジャー有数のライバルだとも言える。