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ドジャースは”絶不調”から脱出できる…?故障者続出でプレーオフ進出の危機も!?【コラム】

2024/08/06

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(左から)ライアン、山本由伸、フィリップス

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 勝負の後半戦に突入したメジャーリーグ。今季もリーグ上位の勝率を誇っているロサンゼルス・ドジャースだが、山本由伸をはじめ故障者が続出する苦境に陥っている。地区優勝、そしてワールドシリーズ制覇を目指し後半戦をどう戦い抜くのか。今回はドジャースの後半戦の見どころについて纏めた。(※各成績は日本時間7月31日時点)(文:Eli)

 

ドジャース故障者リストの現状

 
 ロサンゼルス・ドジャースは日本時間7月31日の時点で以下の選手が故障者リスト入りしている。
 
60-day IL(今季絶望は含んでいない) 
・3B マックス・マンシー
・IF トミー・エドマン
・SP 山本由伸
・RP ライアン・ブレイジャー
・RP ブルスダー・グラテロル
・RP コナー・ブログドン
 
10,15-day IL 
 ・SS/2B ムーキー・ベッツ
・IF ミゲル・ロハス
・UTL クリス・テイラー
・SP ウォーカー・ビューラー
・RP マイケル・グローブ

 

 
 ムーキー・ベッツについては最近バッティング系の運動を開始したとされており、8月中の復帰のめどが立っている。故障したのが現地時間6月17日で約2か月の離脱であるが、プレーオフまでの1カ月半で調子を取り戻してほしいところだ。
 
 一方でマックス・マンシーは練習再開と休止を繰り返しており、復帰までのスケジュールが立っていない。故障個所の斜筋は復帰を焦ると再発リスクが高いとされており、今季中の復帰は難しいかもしれない。
 
 近故障したクリス・テイラー(股関節)とミゲル・ロハス(前腕部)は早期復帰するのが理想で、続報を待ちたい。セントルイス・カージナルスからトミー・エドマンを獲得したことで内野守備が安定することが予想されるが、手首の手術明けで打力・守備力共に不安が残る。
 
 先発投手側ではタイラー・グラスノー、クレイトン・カーショーが復帰したことである程度の安定がもたらされた一方で、ローテーションの5人中3人がルーキーだ。
 
 ギャビン・ストーンはシーズンを通して、ジャスティン・ロブレスキーとリバー・ライアンは7月後半から頑張っている。そこで期待されるのがウォーカー・ビューラーと山本由伸の復帰だ。
 
 ビューラーは故障よりは不振からの復活を目指しており、チームを離れ1人でフロリダのスポーツ施設に籠って練習をしていたという。5月に復帰した際には球速・制球に問題はなかったが、空振りを全く奪えずカウントを苦しくしてしまうことが多かった。術後の身体にどうモデルチェンジを加え適応するか注目だ。
 
 山本はビューラーほどパフォーマンス面では心配が少ないが、問題は怪我の深刻さだ。負傷した肩のローテーター・カフ(回旋腱板)は肩の接合部にある重要な部位で、投球にどのような影響を与えるのかがわからない。
 
 短期的にはプレーオフを勝ち進むために早く戻ってきてほしいが、長期的には12年契約が待っており慎重に進める必要がある。
 
 リリーフ投手ではブルスダー・グラテロル(肩の炎症)、マイケル・グローブ、ライアン・ブレイジャーに復帰のめどが立っている。
 
 グラテロルは22、23年の球速水準と有効性を取り戻せるのか、ブレイジャーは今季下がってしまった球速を戻せるのか、故障前にすさまじい奪三振力を見せていたグローブはそれを維持できるのか。シカゴ・ホワイトソックスから新加入の剛速球右腕マイケル・コペックと共に注目したい。

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