ドジャースの”緊急補強”は成功?失敗? 今季のトレードを徹底評価!【コラム】
2024/08/13
Getty Images
“補強ポイント“ローテーション投手を獲得
フラハティ―のトレード
トレード単体の評価 B+
トレードの影響評価 B+
■ドジャース獲得
・ジャック・フラハティ―
■ドジャース放出
・トレイ・スウィーニー
・タイロン・リランゾ
インパクトのある先発投手を求めていたドジャースはデトロイト・タイガースのタリク・スクバルやシカゴ・ホワイトソックスのギャレット・クロシェの獲得をデッドラインの1週間前から模索し、直前まで交渉を続けたが対価が高く断念。プランBとして獲得したのが今季先発投手として復活を遂げたジャック・フラハティ―だった。
対価としては『Fangraphs』 ランキング26位のショート、トレイ・スウィーニーと同4位のキャッチャー、タイロン・リランゾを放出した。
このトレードも双方ウィンウィンのトレードだ。ヒューストン・アストロズが菊池雄星を獲得した際にマイナーを焼失させるパッケージを出したが、それと比べると落ち着いた印象がある。これにはフラハティ―のメディカルチェックにおいて懸念点が見つかったことも要因として挙げられる。
ドジャースのマイナーシステムではスウィーニーは年末にルール5ドラフト対象であり、また22歳でランキング42位のアレックス・フリーランドが急速に評価を上げている。
リランゾについてもドルトン・ラッシング(2位)、ディエゴ・カルタヤ(3位)、さらには10年契約を結んだウィル・スミスにブロックされてドジャースでの出場機会は少なかったはずだ。
獲得したフラハティ―は昨季と比べて制球、奪三振力が大幅に向上し復活を遂げた。スクバル、クロシェに比べて球威で押すタイプではなく、それがプレーオフでどれだけ通用するかは不明だが、出回った選手の中ではベストな先発投手だった。故障者が続出しているドジャース先発陣においてはローテを平均的な成績で回してくれれば御の字だろう。