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【MLB】カーショウ、敗戦投手になる日は2度と来ない? ここまで141奪三振に対しわずか7四球

世界最強投手の呼び声が高いドジャースのカーショウだが、今年のピッチングは前年までをさらに凌駕している。141奪三振に対しわずか7四球、抜群の安定度を誇る左腕の2016年はどんなモンスターイヤーとなるのだろうか。

2016/06/22

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カーショウが塗り替える可能性のある記録

 安定感という面でも、過去を大きく上回っている。

 ここまで15試合に登板して、7回まで投げ切れなかったのは1登板のみ(6/4:6回無失点)、2桁奪三振9度、全登板1四球以下、自責点3以上は1試合のみと圧巻の数字が並んでいる。

 いずれの項目でもこのままいけば21勝3敗の2014年、300奪三振の2015年を凌駕するペースだ。アメリカのメディア『ESPN』が「カーショウが敗戦投手になる日は2度と来ないかもしれない」と例えるのも無理はない。

 カーショウと並ぶ11勝を挙げている昨季のサイヤング賞投手、ジェイク・アリエッタ(カブス)ですら7回を投げ切れなかったのは14登板中5試合、2桁奪三振はここまで3試合。防御率1点台を記録しているバムガーナーやシンダーガードもこれらの数字では遠く及ばない。クオリティー、安定度の両面でカーショウは傑出した存在となっている。

 またカーショウが塗り替える可能性のある記録はもう一つある。それがWHIPのシーズン記録だ。

 メジャー記録は、ペドロ・マルティネスが2000年に記録した0.74。カーショウの今季のWHIPは0.67、現段階ではペドロの記録を上回っている。今後さらに調子を上げるようなことがあれば上原が2013年に記録したWHIP0.57(救援投手も含めたメジャー記録)をも超える可能性すらある。

 20日の試合で球団セーブ記録を達成したドジャースのケンリー・ジャンセンは、「あいつが投げる時はいつもセーブをあげる(試合に勝利する)チャンスがある」と語っている。チームが勝利する機会を作ることが先発の第一の仕事。常に自身の仕事を完遂し続けるカーショウの行きつく先はどんなモンスターイヤーになるのだろうか。

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