【MLB】イチローの日米通算安打数はピート・ローズの記録と比較可能か？ 米番組でも議論
イチローが日米通算4255本目の安打でメジャー通算記録到達に王手をかけた。そもそもこの比較は妥当か、ESPNポッドキャスト『Baseball Tonight with Buster Olney』でこのテーマが取り上げられた。
2016/06/15
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日本プロ野球とメジャーリーグの数字は同等に扱えるか
オルニー氏はジェイソン・スターク氏の発言に対して「やはり日米通算として数字を足すのには、抵抗を感じる」と持論を述べている。
根拠として、メジャーの記者たちは少し前まで、日本のプロ野球はだいたい、AAとAAAの間くらいのレベルということで解釈しており、とすれば、ピート・ローズがマイナーで打った427本のヒットも加算すべきではないかというのだ。
そうした見識に対して、スターク氏は「NO」とはっきり否定した。
同じ意味を持つ数字ではない、というのが理由だ。
さらにスターク氏はイチローは日米通算4255本目の安打を放った時点で、シーズン打率が.350であったのに対して、ピート・ローズが通算425本目を打った時、打率が.219であった、と紹介した。
“I feel privileged to have watched Ichiro Suzuki play. That’s my story, and I am sticking to it.”
「イチローのプレーを見てこられたのは、幸せな特権。この見解や立場を変えるつもりはない」
番組では、この後、司会のオルニー氏が「それでもこの問題を語るとき、何か違和感がある」と続け、どんな立場をとっても、日本プロ野球、メジャーリーグ、またはイチロー、ローズのどちらかへのリスペクトを損なってしまうため、楽しい会話にはならないと結論付けた。
出典：”Baseball Tonight podcast with Buster Olney” by ESPN, June 14,2016