イチローは外野守備でも傑出。伝説の「エリア51」、数値が証明
メジャー通算3000本安打達成が近づいているマーリンズのイチロー。近年、守備で注目を集める機会が減っているが、これまで数々のファインプレーでファンを魅了し、幾度となく自チームを救ってきた。
2016/06/14
Getty Images
6年連続でアリーグトップの守備を見せた
マイアミ・マーリンズに所属しているイチローは、昨今、通算安打記録が注目されているが、守備でも屈指の存在だ。
もともとオリックス時代から、その守備力は高い評価を得ていた。
しかし、そのすごさがよりはっきりと認識されたのは、守備のデータも充実しているMLBに移籍してからだ。
NPBでは外野手は1つのポジションとされる一方、MLBでは左翼、中堅、右翼でデータが出る。
イチローがMLBに移籍した2001年以降のアメリカンリーグの外野手のRF(1試合当たりの守備機会 守備範囲の広さを示す)ベスト3とイチローの成績。
■2001年 右翼手
1.イチロー(マリナーズ)2.26
2.サルモン(エンゼルス)2.14
3.オルドニェス(ホワイトソックス)1.91
■2002年 右翼手
1.イチロー(マリナーズ)2.22
2.フィック(タイガース)2.21
3.グリーブ(デビルレイズ)2.16
■2003年 右翼手
1.イチロー(マリナーズ)2.19
2.ヒギンソン(タイガース)2.15
3.オルドニェス(ホワイトソックス)2.10
■2004年 右翼手
1.イチロー(マリナーズ)2.43
2.Jジョーンズ(ツインズ)2.26
3.ゲレーロ(エンゼルス)2.24
■2005年 右翼手
1.イチロー(マリナーズ)2.47
2.Jジョーンズ(ツインズ)2.20
3.ニクソン(レッドソックス)2.10
■2006年 右翼手
1.イチロー(マリナーズ)2.13
2.Jダイ(ホワイトソックス)2.12
3.ゲレーロ(エンゼルス)2.05
※2007年、イチローは中堅手にコンバートされる
■2007年 中堅手
1.クリスプ(レッドソックス)2.88
2.イチロー(マリナーズ)2.79
3.グランダーソン(タイガース)2.76
※2008年は右翼、中堅を掛け持ちしたため規定試合数に達しなかった。2009年に再び右翼手に。
■2009年 右翼手
1.Nクルーズ(レンジャース)2.54
2.秋信守(インディアンス)2.34
3.イチロー(マリナーズ)2.22
■2010年 右翼手
1.イチロー(マリナーズ)2.26
2.マーケイキス(オリオールズ)2.13
3.スゥイッシャー(ヤンキース)2.05
■2011年 右翼手
1.フランク―ア(ロイヤルズ)2.24
2.バイティスタ(ブルージェイズ)2.12
3.マーケイキス(オリオールズ)2.13
8.イチロー(マリナーズ)1.79
※この年からイチローのRFの数字は下落する。
■2012年 右翼手
1.リオス(ホワイトソックス)2.19
2.レディック(アスレチックス)2.13
3. スゥイッシャー(ヤンキース)2.00
7.イチロー(ヤンキース/マリナーズ)1.84
■2013年 右翼手
1.ビクトリーノ(レッドソックス)2.48
2.レディック(アスレチックス)2.24
3.リオス(レンジャース)2.17
6.イチロー(ヤンキース)1.73
■2014年 右翼手
1.バウティスタ(ブルージェイズ)2.10
2.マーケイキス(オリオールズ)2.08
3.カルフーン(エンゼルス)1.94
7.イチロー(ヤンキース)1.49
※2014年は規定試合数以上のアリーグの右翼手で最下位になった。
2015年以降、マイアミ・マーリンズに移籍してからは規定試合数に達していない。