【MLB】イチロー、史上30人目の3000本安打達成間近。代打で達成なら2人目、左打者としては13人目
マーリンズのイチローは早ければ来月にも史上30人目の3000本安打達成が濃厚だ。さらに達成時期、達成場所、3000本目の安打の内容によって「史上○人目の」記録がついてくる。
2016/06/27
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マーリンズで3000本安打達成者は初
マーリンズのイチローが、来月にもメジャー通算3000安打に到達しそうだ。4月は10本、5月は18本、6月は21本(25日時点)の安打を放ち、記録達成まで残り16本としている。3000安打は、昨年6月のアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)に続き、史上30人目。日本人選手として初であることは、言うまでもない。
もう少し範囲を広げると、アメリカ以外で生まれた選手としては、ロベルト・クレメンテ(プエルトリコ)、ロッド・カルー(パナマ)、ラファエル・パルメイロ(キューバ)に次ぐ4人目の達成者となる。ただし、プエルトリコはコモンウェルス(アメリカ自治連邦区)であり、カルーが生まれたパナマ運河地帯は、当時アメリカが統治していた。イチローは2人目の外国生まれという見方もできる。A-RODの両親はドミニカンだが、彼自身はアメリカで生まれた。
ちなみに、ドミニカ共和国生まれの通算安打トップ2は現役選手だ。レンジャーズのエイドリアン・ベルトレが2839本、エンゼルスのアルバート・プホルスは2731本を打っている。イチローの次に3000安打を達成するのは、彼らのどちらかだろう。生まれた国を問わず、現役選手で2500安打を超えているのは、A-ROD、イチロー、ベルトレ、プホルスの他には、ヤンキースのカルロス・ベルトラン(2528本/プエルトリコ)しかいない。
マーリンズの選手として3000本目の安打を記録するのは、イチローが初となる。マーリンズを含む11チームは、所属中の選手が3000安打を達成したことがない。直近の2人、デレク・ジーターとA-RODはヤンキースだが、最多はインディアンスの3人。ナップ・ラジョイ、トリス・スピーカー、エディ・マリーが、インディアンスのユニフォームを着て3000本目の安打を打った。