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【MLB】イチローはピート・ローズとは別次元。『ヒットキング』という称号は不必要

イチローがピート・ローズのMLB通算安打記録を日米通算で塗り替えたことに対し、ローズ本人は『ヒットキングは自分だ』と現在も強調しているが、そもそもイチローがヒットキングになる必要があるのだろうか。

2016/06/17

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ピート・ローズが『ヒットキング』というタイトルにこだわる理由

「水曜日、イチローはメジャーリーグ通算2978本目、2979本目となる2本のヒットを打った。これらの数字は決してさほど重要ではない。もっと伝統的なセレブレーションは、この42歳になる選手がメジャー3000本目のヒットを打つであろう今年の夏まで持ち越されることだろう」
 
 これはAOL.Sportsの編集部、ジョン・ドーン記者の書いた記事のイントロである。イチローがピート・ローズのメジャー通算記録に近づくにつれ、ローズ氏が「ヒットキングはあくまでも私だ」と言い張っていることがニュースになっている中、ドーン氏はこの議論の必要性そのものを疑問視してこう書いている。
 
“Hits don’t translate from the Japanese league to the Major Leagues one-to-one. Ichiro is not baseball’s hit king. But he doesn’t need to be.”
「日本のプロ野球のヒットをメジャーリーグのヒットに単純に換算することはできない。イチローは野球のヒットキングではない。しかし、そうである必要もない」
 
 最初の文の内容には、ローズも全面賛成するだろう。
 75歳になるローズは、すでにメジャーリーグから永久追放の処分を受けているが、今週、ローズでなければ言えないような次のような名言(迷言)によって、イチローの業績を過小評価した。
 
「日本人ファンたちは俺を(ヒットキングではなく)『ヒットクイーン』にしたがっている」
 
 ローズが「ヒットキング」にここまでこだわるのにはちゃんとした理由があるのだ。現実的に言うと、この称号しか彼には残されていないからだ。
 
 野球界からは追放され、クーパーズタウンにある野球殿堂へ入場することもできない。もっと最近の話としては、FOXスポーツのアナリストとしての仕事からも解約されてしまったのだ。

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