日米通算4257安打のイチロー、突出した内野安打数に注目
42歳になっても安打を量産し続けるイチロー。なかでも、イチローが得意とする内野安打は、ダントツトップの693本をマークしている。
2016/06/16
Getty Images
16年間で内野安打が一番多いのは2010年
イチローの年度別の内野打数、内野安打数とその打率をまとめてみた。
2001年 359打数26安打 .156
2002年 337打数53安打 .157
2003年 331打数45安打 .136
2004年 349打数57安打 .163
2005年 315打数34安打 .108
2006年 313打数40安打 .128
2007年 310打数57安打 .184
2008年 362打数55安打.155
2009年 304打数63安打 .207
2010年 342打数64安打 .187
2011年 359打数42安打 .117
2012年 317打数38安打 .120
2013年 278打数35安打 .126
2014年 164打数25安打 .152
2015年 211打数20安打 .095
2016年 60打数9安打 .150
イチローは2010年には64本もの内野安打を放ち、また2009年には内野安打率が2割を超えている。
通算でも内野安打率は.147、リーグ平均の2倍近い高さだ。
驚くべきことに、「内野二塁打」も6本(2001年1本、2009年3本、2010年2本)打っているのだ
イチロー自身も「狙って内野安打を打っている」と口にしているが、内野安打はイチローの武器の一つだと言える。
MLB史上最高の通算打率(.367)を誇る“球聖”タイ・カッブは、「50cm先に転がしたヒットと50m先に飛ばした安打が、同じ安打一本として扱われることは、野球のルールの最も素晴らしい部分である」と語っている。
スモールボールを象徴する言葉であり、イチローはまさにタイ・カッブの精神を受け継ぐ打者だと言えるだろう。