ドジャースの”悲劇”はいつまで続く…MLBで投手の故障者が続出、その理由と現状とは…?【コラム】
2024/08/25
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近年のMLBは”エピデミック”と呼ばれるほど投手の怪我が多い。ロサンゼルス・ドジャースにとっても例外ではなく、タイラー・グラスノー、山本由伸など故障者が相次いで続出してしまっている。これにはピッチクロック、身体の限界など様々な要因が指摘されている。今回はそんな投手の怪我の現況、投手の未来について見ていく。(文:Eli)
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今季のロサンゼルス・ドジャースは2023年シーズンの反省から、オフにタイラー・グラスノー、山本由伸、ジェームズ・パクストンを獲得し、エメット・シーハン、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーンの2年目選手たちのブレーク期待、さらにはウォーカー・ビューラー、クレイトン・カーショー、ダスティン・メイの故障復帰組と先発投手デプスに球界屈指の余裕を持たせたはずであった。
加えて傘下のマイナーシステムにはカイル・ハート、ニック・フラッソー、リバー・ライアン、ジャスティン・ロブレスキーなど魅力的なプロスペクトたちが待機していた。
ところが、シーズンに入ると故障者が続出。スプリングトレーニング中に故障したシーアンを皮切りに、次々と故障、現時点では開幕ローテ投手の中で故障者リスト入りしていないのがストーンとパクストンだけになってしまった。
パクストンをボストン・レッドソックスにトレードしてもなお頭数は足りているため、昨季のような悲惨な状況ではない。しかし、なぜこのような事態になってしまったのだろうか。
実は投手の故障はドジャースだけの問題ではない。MLBでは”エピデミック”と呼ばれるほど投手の故障/長期離脱が蔓延している。近年でも多くのエース級や一線級リリーバーが長期離脱に追い込まれている。
故障者は戦力的にマイナスとなるだけでなく、選手の責任ではないとはいえサラリーは無駄な支出となり、故障者リストが停止するオフにはロースター枠を故障者+代替選手2人分用意する必要がありと、チームにとって大きな負担となっている。