【ド軍番米国人記者の眼】前田健太、新人王には少し歳を取り過ぎている? 日本人選手が活躍するたびに再燃する投票問題
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太は開幕から先発ローテーションの一角として好成績をおさめている。新人王を狙える位置にいるが、日本で実績をあげた投手に新人王の候補として投票すべきかどうか、米メディアではいつも議論になる。
2016/06/17
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新人王の対抗馬となるチームメイト「前田も検討されるべき」
今年前田を超えるような新人は出てくるだろうか?まずは、チームメイトから見ていこう。
遊撃手のコーリー・シーガーは、本塁打数、打点、得点数がチーム首位で、有力候補となるだろう。もしナリーグ新人王の投票日が今日なら、シーガー、前田、そして前述のマッツから選ばれるはずだ。ちなみにシーガーは22歳、マッツは25歳。前田は、28歳だ。
そのシーガーは、新人王の候補として、前田は十分に検討されるべきだと語っている。
「例えば、ドミニカ共和国、キューバから移籍した選手を思い出してもらいたい。前田も同じケースであって、出身国がどうあれ、今年が彼にとってメジャー1年目であることにはかわりない。メジャーリーグは他とは違う。誰もがこの舞台に立ちたいと思っている。だからどんな選手から見ても、メジャーリーグはレベルの高い世界であって、彼がたとえ母国の日本で経験豊富で、素晴らしい記録を残したからといっても、一緒のレベルに考えるべきではないと思う。今年は、彼は新しい打者を研究する必要があったし、それによって球種も変わったかもしれない。登板間隔も中4日になった。新たな気持ちでこのシーズンに臨んでいるはずだ」
新人王候補に囁かれるシーガーが、このように感じるのであれば、投票権を持つ我々も、彼の意見に十分耳を傾けた上で、新人王を決めたいものである。