【MLB】イチローをオールスターへ。ピート・ローズ超えで巻き上がる待望論
ピート・ローズ超えを果たしたマーリンズのイチローをオールスターへ。そんな声がアメリカ国内で出始めた。
2016/06/18
Getty Images
マーリンズは全滅
マーリンズ・イチローの「ローズ超え」論争は日米で大いに盛り上がったが一段落といったところか。米メディアで新たに沸き起こっているのが「イチローをオールスターへ」という推挙だ。
FOXスポーツは「イチローへ投票しよう」という直接的な見出しで特集記事を掲載した。中間発表される上位選手で、マーリンズからはジャンカルロ・スタントンだけが外野手部門に名前を残していたが、15日の第3回中間発表でついに姿を消し全滅。そこでイチローの出番だ、とばかりに持論を展開した。
「スタントンは14日までに、打数の40%以上もが三振。規定打席に到達する全171選手中、ワーストの打率.192に沈んでいる。イチローに投票することは、NHLのジョン・スコットへの投票とは違う」
ジョン・スコットは今年1月、NHLのオールスターに11試合の出場(0ゴール、1アシスト)にとどまっていたのに、一部心ないファンらの煽動でファン投票選出された選手。日本でもかつて故障で登板機会のない中日・川崎憲次郎が選出されたケースをほうふつとさせた。
川崎は辞退したが、スコットは出場を直訴。チームの辞退勧告を拒否し、これがもとでコヨーテスからカナディアンズにトレードで放出され、オールスター当日は傘下マイナーに所属していた。
ところがこのスコット、西地区の主将を務めると決勝での2ゴールなどで優勝に導き、MVPまで受賞してしまった。
記事では今季限りの引退を発表し、個人成績は自己ワーストながら、2月のオールスターに選出されたNBAレイカーズのコービー・ブライアントを好例として紹介。ブライアントも「俺に投票しないで」などと呼び掛けていたが、試合当日は10得点を挙げ、温かな祝福に包まれていた。