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このままでは最下位の可能性も? 不透明なヤンキースの戦力補強【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

ライバルのレッドソックスが積極的な補強を進める一方、ヤンキースは音なしだ。このままでは来季も低迷は避けられないと、識者は指摘する。昨オフも緊縮編成を進めながら最後は札束攻勢に出たが今回はどうだろう?

2014/11/30

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2015年もベテラン頼みでは厳しい

 今のままではヤンキースは来季も低迷必至と、『MLB.com』のリチャード・ジャスティス記者は指摘する。レッドソックスがパブロ・サンドバルやハンリー・ラミレスという目玉FAをすでに獲得し、弱点の先発投手陣にもジョン・レスターやコール・ハメルズのFAやトレードでの獲得を狙っている中で、ヤンキースは音なしなのだ。

 現時点での戦力で来季を予想するとア・リーグ東地区の順位は、以下のようになるという。

1位 レッドソックス
2位 オリオールズ
3位 ブルージェイズ
4位 ヤンキース
5位 レイズ

Regardless of what senior vice president and general manager Brian Cashman does, there’s going to be a large unknown quantity with the Yankees. For them to contend, they’re probably going to need healthy, productive seasons from CC Sabbathia, Carlos Beltran and Mark Teixeira.
上席副社長兼GMのブライアン・キャッシュマンがどのような手を打つにせよ、ヤンキースには不確定要素が多い。優勝争いに割って入るには、CC・サバシア、カルロス・ベルトラン、マーク・テシェーラが故障することなく本来の活躍を見せねばならない。

 これは全くその通りなのだが、彼ら3人は今季故障続きで来季は35歳以上だ。全員が揃って健康体という事態は考えにくい。

 かといって、現時点ではFA市場に積極的な動きも見せていない。この点に関し、『ニューヨーク・ポスト』紙のジョエル・シャーマン記者はこう報じている。

The Yankees are not currently playing for any major free agents such as Max Scherzer and, they insist, that stance is not going to change this winter. That is because they spent the majority of this offseason’s budget last offseason when they laid out $458 million on Masahiro Tanaka, Jacoby Ellsbury, Brian McCann and Carlos Beltran.
ヤンキースは、現時点ではマックス・シャーザー(訳者注:2年連続最多勝投手)のような有力FA選手を全く追いかけていない。球団は、この方針はこのオフ変わることはないとしている。これは、ヤンキースはこのオフの補強予算のほとんどを昨季オフに使いこんでいるからだ。昨季オフには田中将大、ジャコビー・エルズベリー、ブライアン・マッキャン、カルロス・ベルトランに(将来にわたり、合計で)4億5800万ドル(約526億7000万円)費やしたのだ。

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