このままでは最下位の可能性も? 不透明なヤンキースの戦力補強【豊浦彰太郎のMLB on the Web】
ライバルのレッドソックスが積極的な補強を進める一方、ヤンキースは音なしだ。このままでは来季も低迷は避けられないと、識者は指摘する。昨オフも緊縮編成を進めながら最後は札束攻勢に出たが今回はどうだろう?
2014/11/30
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ライバルは着々と戦力補強
もっとも、昨季も当初はぜいたく税(MLB機構が定めたチームの年俸総額を超えた金額に対して課金されるペナルティー。実際に税金として自治体に納入するわけではない)回避のため、緊縮編成を標榜しながら、最後は堰を切ったように散財した。『ESPN』のデビッド・ショーンフィールド記者は、こう見ている。
It wouldn’t surprise me if Max Scherzer ends up being their big splash. How about a rotation of Scherzer, Masahiro Tanaka, Michael Pineda, CC Sabathia, Hiroki Kuroda and Brandon McCarthy (have to re-sign the last two)?
最後にはマックス・シャーザーを獲得するという大ニュースが飛び込んできても驚かない。シャーザー、田中将大、マイケル・ピネダ、CC・サバシア、黒田博樹、ブランドン・マッカーシーで形成するローテーションって素晴らしいではないか(もっとも最後の2人はFAのため再契約しなければならないが)?
全くその通りなのだが、こうしている間に、ブルージェイズがアスレチックスの主砲ジョシュ・ドナルドソンをトレードで獲得したという報が入ってきた。
ジャスティスが予想した来季の3位ブルージェイズと4位ヤンキースのゲーム差は、若干拡大したかもしれない。ちなみにショーンフィールドの予想はジャスティスより悲観的で、補強がなければ、92年以来の勝率5割未満で最下位としている。
出典:”Yankees must counter Boston’s big moves”by Richard Justice / MLB.com in Nov.28th 2014
“The big contracts that an save 2015 ? and erase Chase Headry” by Joel Sherman / New York Post in Nov. 25th 2014
“Random thoughts and notes: AL East”by David Shoenfield / ESPN in Nov. 26th 2014