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【MLB】イチローの日米通算記録は認めずも、功績は称えるピート・ローズ「偉大な経歴。米国でも日本でも殿堂入りする」

ローズのメジャー歴代最多4256安打を、イチローは15日のパドレス戦で日米通算で上回ったが、ローズは一貫してその記録は認めないと主張している。その一方でイチローの功績は称えている。

2016/06/20

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日米通算の記録をなぜ認めないのか

 熱狂が冷めるのを待っていたのだろうか。ついにピート・ローズが口を開いた。AP通信は現地17日に行ったインタビュー内容を配信。そこでもやはり、マーリンズ・イチローの日米合算での記録は認めないというスタンスは変えなかった。

 ローズのメジャー歴代最多4256安打を、イチローは15日のパドレス戦で日米通算で上回った。「プロでの安打数というのなら、私は4683安打だよ」とローズは17日夜、AP通信に語ったという。

 1963年のメジャーデビュー前の60~62年の3シーズン。レッズ傘下マイナーで計427安打。これを足して比較しろ、というのだ。

 イチローはオリックスの2年目まで、2軍のウエスタンリーグで計156安打。これを足しても、確かに軍配はローズに上がる計算ではある。

「私はプロとしての安打数で考えている。野球でお金をもらい、ヒットを打つ。プロ野球選手としてのヒット数だ。私はマイナーで2年2カ月プレーした。誰よりもプロとしてヒットを打ったのは私だよ」

 ローズは長年、このスタンスを貫いている。近い将来、こうなることを予見していたのだろう。さらにローズ超えが近付くと、日本だけでなく米国のメディアまでそこにフォーカスし始めた。日米通算の扱いについての議論が盛り上がる中で、13日にはUSAトゥデー紙上で痛烈な皮肉を口にしていた。

 同紙のボブ・ナイチンゲール記者に答えたインタビューでは「日本では私をヒット・クイーン(2番目という意味。ローズの愛称はヒット・キング)にしようとしているようだね。彼らはそのうち、高校時代の安打数まで数え始めるぞ」と語っていた。この発言は日米多くのメディアでも取り扱われた。

 これについては発言を否定してみせた。

「私は高校時代の安打数のことは話していないよ。決してそんなことは言わない。私も高校でたくさんヒットを打ってきたからね。それは的外れなことだ」

 米唯一の全国紙で、全米に名の知れたベテランライターの記事だ。ねつ造と訴えたわけではなく、発言を取り下げたと見るのが妥当か。

「唯一、私が話してきたことは、なぜイチローだけプロとしての安打が合算され、私のプロとしての安打数は合算してくれないのか、ということ」と主張を繰り返した。

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