【MLB】イチローの日米通算記録は認めずも、功績は称えるピート・ローズ「偉大な経歴。米国でも日本でも殿堂入りする」
ローズのメジャー歴代最多4256安打を、イチローは15日のパドレス戦で日米通算で上回ったが、ローズは一貫してその記録は認めないと主張している。その一方でイチローの功績は称えている。
2016/06/20
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偉業を認めつつも、意地をのぞかせる
ただ、イチローがあと20本に迫るメジャー通算3000安打となると話は別なようだ。AP通信の記事では「一部の人間がイチローがローズを超えたと信じていることにはうんざりする一方で、彼の活躍には声援を送り続けている」とその様子を伝えている。
「イチローは殿堂入りする選手だ。疑いようがない。数週間のうちに3000安打に届くだろうし、それはクーパースタウン(殿堂博物館のある地名)へのチケットだ。彼は偉大な経歴を残してきた。米国でも日本でも殿堂入りするだろう」
日米通算安打数との比較は認めず、ヒット・キングの看板は決して下ろさないが、イチローという一選手のことは高く評価している。
もっとも締めの一言に、やはり意地をのぞかせた。「彼は30人目の3000安打になるんだよな。まあ知っての通り、現在でも4000安打しているのは俺とタイ・カッブの2人だけだけどな」
イチローはローズ超えを成し遂げた後の会見で、メジャーだけでの通算安打数でローズを超える可能性について問われ「僕は人に笑われてきたことを常に達成してきた自負がある。これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります」と答えた。
ローズが先に挙げたマイナーとの通算4683安打。はたまた本当に50歳まで現役を続け、メジャー通算4256安打を成し遂げたら、ヒット・キングはどう答えるのだろうか。今回の騒動と、ローズの頑なな発言と。これらが未来に起こり得る奇跡へのプロローグになるようだと、実に面白いのだが。