【MLB】田中将大、防御率に顕著な違い。中5日で快投も真のエースとして求められる中4日での結果
ヤンキースの田中将大が、中5日で6月17日のツインズ戦に登板し8回7安打1失点に抑え、今季4勝目をあげた。
2016/06/20
Getty Images
中5日の登板で白星
ヤンキースの田中将大が、現地6月17日のツインズ戦に登板。8回7安打1失点、無四球、5奪三振で4勝目。防御率を2点台に戻した。ただこの快投では、ニューヨークのメディアから上がっている批判の声を封じることはできない。なぜなら、中5日の登板だったからだ。
この日を含め、中5日以上で投げた時、田中の防御率は1.66と素晴らしい。それに対し、中4日では防御率4.70と極端な落差がある。被本塁打8本のうち6本は、中4日の登板時に打たれている。
けれども、中5日以上だと好投するのに中4日だとダメなのは、田中に限った話なのだろうか。もしかすると、そういった投手は多いのだが、田中がヤンキースのエースであるため、ニューヨークのメディアにクロースアップされているのかもしれない。
そこで、他の先発投手がどうなのかを調べてみた。
まずは、ヤンキースの先発投手陣。下の表(6月18日時点)にあるとおり、4投手とも中4日と中5日以上の防御率に大きな差はないものの、田中とは反対に中4日のほうが良い。とはいえ、イバン・ノバ(先発時)、ネイサン・イオバルディ、マイケル・ピネイダの3人は、中4日でも中5日以上でも防御率が良くないことに変わりはなく、参考にならない。
残るCC.サバシアはいずれの登板間隔でも好結果を残しており、彼と比べれば、田中についての批判は妥当に思える。だが、中4日で好投できない田中と中4日でも好投できるサバシアは、どちらが例外(あるいは普通)なのかという疑問は残る。サバシアが例外なら、田中を批判するよりもサバシアを称賛すべきだろう。