【MLB】田中将大、防御率に顕著な違い。中5日で快投も真のエースとして求められる中4日での結果
ヤンキースの田中将大が、中5日で6月17日のツインズ戦に登板し8回7安打1失点に抑え、今季4勝目をあげた。
2016/06/20
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田中だけ、中4日と中5日に顕著の差
その疑問は、さらに多くの先発投手を見ていくと、解くことができる。
アリーグで防御率4.00未満を記録しているのは20人。彼らの中4日と中5日以上におけるそれぞれの防御率は、以下の表のとおりだ(サバシアは規定投球回未満なので入っていない)。
田中を含む11人は、中5日以上の防御率より中4日のほうが悪い。ただ、その11人のなかに、中4日の防御率が田中より悪いのも、中5日以上との落差が田中より大きいのも、ジョーダン・ジマーマン(タイガース)しかいない。他投手との比較においても、田中が中4日で好投できていないことは、はっきりと読み取れる。これでは、エースとして物足りないと言われるのもやむを得まい。
ヤンキースは6月20日と23日に試合がないため、田中の次回登板は中6日の6月24日が濃厚だが、その日からオールスターブレイクまでは17連戦が組まれており、予定どおりなら、田中は前半戦を終えるまで中4日の登板が3試合続く。ここで結果を残せないようだと、批判の声はさらに高まるだろう。後半戦は13連戦から幕を明ける。
ちなみに、過去2年の田中に、今シーズンのような顕著な差はなかった。
2014年は中4日の8登板が防御率3.07、中5日以上の12登板は防御率2.57。2015年はそれぞれ2.56(5登板)と3.75(19登板)だった。
また、ローテーションに入って投げ続けている他の日本人投手のうち、前田健太(ドジャース)は田中と同様に、中5日以上の防御率は1.76(8登板)と優秀だが、中4日の防御率は4.30(5登板)と芳しくない。
ただし、被本塁打5本のうち4本は中4日の登板時に打たれている。一方、岩隈久志(マリナーズ)の防御率はどちらの登板間隔でもほとんど違いはないが、いずれも4点前後。中4日が3.92(6登板)、中5日以上は4.38(8登板)だ。