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ドジャースが強いのは”スター揃い”だからではない!? ”常勝軍団”であり続けられる理由とは…?【コラム】

2024/09/05

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(左から)ドジャース時代のマーティン、投手コーチ、マーク・プライアー、トライネン

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 今季も例年通りの強さを見せているロサンゼルス・ドジャース。米分析サイト『Fangraphs』によるプレーオフ進出確率で90%を下回ったのは不振を極めた4月20日のみであった。大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンなどスター軍団のイメージが強いが、その支配力を影で支えるのが投手育成・向上能力である。今回はその核心に迫る。(文:Eli)

 

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 過去5年だけを見てもドジャースが復活・開花させた投手は非常に多い。リリーフ投手が多いことからオールスター出場やMVP獲得などの華は少ないが、ドジャースの屋台骨を強固にしてくれる選手たちだ。
 
過去5年間でドジャースが復活・開花させた投手
 この投手改造・育成能力をドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のDoug McKain記者は現ドジャース投手コーチ、マーク・プライアーの名前を冠して『Prior Lab(プライアーの研究室)』と呼んでいる。
 
 このような成功の原因を編成本部長のアンドリュー・フリードマン氏は米メディア『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン氏とジョエル・シャーマン氏のポッドキャスト番組『The Show』で以下のように語っている。
 
 「MLBの全ルールは我々が低レベルのファームシステムを持つように設計されています。ドラフト指名順位は低いし、国際FA契約金は少ない。FA手前の選手を売ることはできないし、逆に買うためのプロスペクトが必要です。そんな中で我々が成功できるのはプロスカウト、アマチュアスカウト、選手育成など様々な部門が足並みを揃え、相互にかかわりあっているからだと思います。誰か達人のような人がすべてを行うのではなく、組織全体として動いているのです。」

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