「いつ達成する?」大谷翔平は「50-50」すら通過点に!? 快挙を逃す”可能性”とその”障害”とは【コラム】
2024/09/06
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ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手をめぐる今のファンの最大の関心は、50本塁打50盗塁達成の可能性だろう。「40-40」を8月中に達成した大谷選手はいつ「50-50」を達成できるのか?今回は、これまでの本塁打や盗塁の推移や過去の「40-40」達成選手との比較、さらに障害となる要因も含めて分析したい。(文:島倉孝之)
「40-40」達成までの歩み
現地時間(※以下時点は同じ)8月23日のタンパベイ・レイズ戦で、MLB史上6人目の40本塁打、40盗塁の「40-40」を達成した大谷翔平選手。ファンの関心は、50本塁打、50盗塁の「50-50」の達成可能性に移った。
大谷選手の数字は、9月2日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦終了時点で44本塁打、46盗塁まで伸びている。残り試合数を考えても「50-50」の達成の可能性は十分にあると考えられるが、この達成を妨げるものがあるとすれば何か?今季の本塁打や盗塁の推移、今後の対戦相手、過去の「40-40」達成選手などとの比較をもとに占っていく。
まず、大谷選手の「40-40」達成までの歩みを以下に示す。
先行した本塁打数の伸びに盗塁数が追いつき、本塁打、盗塁ともにチーム129試合目の8月23日に「40」を達成した。「20」達成までのペースに比べ、以降「40」達成までのペースは、本塁打で1.4倍、盗塁で2.4倍に加速している。30盗塁達成後40盗塁までに18試合しか要していないのも特筆すべき点だ。
2つの数字につき、10試合ごとの数字の変化をみると以下のようになる。
チーム71試合目(6月14日)~90試合目(7月6日)で計11本の本塁打を量産している一方、チーム90試合目を過ぎてからは2試合に1つ以上のペースで盗塁を記録し続けている。このグラフからは、シーズンの経過とともに達成のペースを上げていく大谷選手の特徴が明らかになる。