【MLB】マリナーズ・青木、来季契約に影響及ぼしかねない3A降格――メジャー生き残りをかけた戦いに
シアトル・マリナーズの青木宣親は現在3Aでプレー。本来のパフォーマンスを取り戻すための降格と首脳陣は説明したが、マイナー暮らしが長引くと来季以降の契約にも影響してくる。
2016/07/04
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規定打席に到達すれば契約自動更新だが……
マリナーズ・青木宣親が6月24日に傘下3Aタコマに降格した。故障を除けばメジャー5年目で初めてのマイナー降格。中継ぎ投手の頭数を増やしたい、というチーム事情もあったが、マイナー暮らしが長引けば今後のメジャーキャリアに大きな影響を及ぼしかねない。
青木とマリナーズは年俸550万ドル(約5億7000万円)の1年契約。来季に関しては青木側と球団側、相互に行使権がある「mutual option」と、今季の打席数が規定に達すると自動延長される「vesting option」の両方が設定されていると、CBSスポーツの元記者ジョン・ヘイマンは伝えている。
自動更新される打席数に関しては「普通にプレーしていれば、問題なく達するレベルだという。おそらく480打席前後だろう」と同記者。
メジャーの規定打席は162試合×3.1=502打席。青木は故障離脱入りで後半を棒に振った昨季を除けば、その前3シーズンで13年の674打席を最高に、平均でも604打席。打線の上位に座ることも多く、確かにレギュラーとして1シーズン戦い抜けば簡単に到達する数字だろう。
今季は現在のところ、67試合出場で284打席。61安打の打率.245に留まっている。盗塁4も物足りなく、一方で盗塁死7はリーグワースト。このままマイナーでの再調整が長引いてしまうと、オフの設定時には「悠々クリア」と思われていたその打席数にさえ届かなくなってしまう。