大谷翔平のお得意様、苦手なチームを大分析!プレーオフで対戦濃厚なあのチームは…?【コラム】
2024/09/29
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「50-50」の偉業を達成するなど目覚ましい活躍をみせているロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。今季のレギュラーシーズンを振り返ると、今後のポストシーズンで立ちはだかる「壁」となる2チームが浮上した。そこで今回は、大谷選手が得意としているチーム、苦手なチームはどこなのか、データを元に分析した。(文:島倉孝之)
「50-50」達成に多く貢献したチームは…?
大谷翔平選手が現地時間9月19日のマイアミ・マーリンズ戦で50本塁打50盗塁の「50-50」の偉業を達成したのは、既に多くの人の知るところだ。所属するロサンゼルス・ドジャースも同じ日にポストシーズン進出を決めた。今後は、ポストシーズンでの大谷選手の活躍に注目が移っていく。
このタイミングでの今回のテーマは、今季のレギュラーシーズンでの大谷選手の得意チーム、苦手チームだ。ここでは、レギュラーシーズンでの大谷選手の活躍の足跡を振り返るだけでなく、間もなく始まるポストシーズンでの活躍も占っていく。
なお、数字は現地時間9月22日終了時点のものを前提とし、レギュラーシーズン最終週のサンディエゴ・パドレス、コロラド・ロッキーズとの各3試合のものは含まない。
まず多くのファンが気になる本塁打と盗塁に着目する。大谷選手の本塁打・盗塁数が多い対戦チームは以下のとおりである。マーリンズやロッキーズのほか、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、ミルウォーキー・ブリュワーズもそろって上位にランクされる。
しかし、MLBの場合、年間の対戦数がチームによって異なる(ドジャースの場合、ア・リーグ3~4、ナ・リーグ西地区13、ナ・リーグ他地区6~7)ため、絶対数の指標だけで得意・苦手を判断するのは困難である。以降ではOPS、打率、AB/HR(1本塁打当たり打数)、1盗塁あたり試合数のデータをもとに得意・苦手を分析していく。
対戦相手の勝率、リーグやディビジョン別の成績は以下のようになっている。
AB/HRでは対勝率5割未満のチームが、試合数/盗塁では対勝率5割以上のチームがそれぞれ好成績となっている。このカテゴリー間で打率の差はほぼない。
リーグ別にはOPSやAB/HRでアメリカン・リーグ(以下ア・リーグ)の方が、試合数/盗塁でナショナル・リーグ(以下ナ・リーグ)の方が好成績になっている。ナ・リーグの中では、東地区を得意にする一方、中地区の打率やOPSが低位になっている。