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ドジャース、リーグ最高勝率でも募る不安…短期決戦に不可欠な先発ローテを徹底考察!【コラム】

2024/10/05 NEW

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(左から)山本由伸、ロバーツ監督、フラハティ

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 故障者が相次ぐも、地力の強さでナ・リーグ西地区優勝を決めたロサンゼルス・ドジャース。しかし、レギュラーシーズンでの戦いとプレーオフでの短期決戦は全くの別物とされており、ドジャースの戦い方にも変化が求められる。そこで今回は、プレーオフでの戦いを見据えたドジャースの先発投手陣について詳しく見ていきたい。(文:Eli)

 

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”プレーオフは弱い”を払拭出来るか

ドジャースプレーオフロースター(先発)

 

 
 近年ポストシーズンでファンを失望させているロサンゼルス・ドジャースだが、その根底には先発投手陣の層の薄さがあった。程度の差こそあれ、どの年でも敗因となったのは優秀な先発投手の不足であった。
 
 その最たる例が昨季のNLDSで、故障を抱えるクレイトン・カーショーをGame1、新人のボビー・ミラーをGame2、被弾癖のあるランス・リンをGame3に起用し、レギュラーシーズンでは圧倒していたダイアモンドバックスに屈辱の3戦3敗のスイープを食らってしまった。
 
 そんな数年に辟易としたフロントは今季、三振を奪い相手を圧倒できる先発投手を求め5億ドル近くを投入し、山本由伸とタイラー・グラスノーを獲得。これにより先発陣全体の最大値を大幅に上げた。
 
 加えてベテランのジェームズ・パクストンと契約し頭数を確保。さらにシーズン途中にはマイナーからの昇格や故障組の復活などで周りを固めるはずだった。
 
 ところが、シーズン当初にエメット・シーアンがトミー・ジョン手術、シーズン中には山本が肩を痛め、デビューを果たしローテでの地位を確保せんとしていたリバー・ライアンもトミー・ジョン手術となってしまった。
 
 頼みの復帰組ではウォーカー・ビューラーが手術後のスタイルチェンジに失敗、ダスティン・メイは再手術となりシーズン絶望だ。唯一ローテを休まず回し、孤軍奮闘していたギャビン・ストーン、故障しながらもエース級の活躍を続けていたグラスノーもシーズン終盤に故障となってしまった。

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