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大谷翔平、ドジャースで”無双の9月”に! レギュラーシーズン最終盤の成績を徹底分析【コラム】

2024/10/04

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自身初の“ヒリヒリ経験”が最高の結果に

 大谷選手の得点圏で目覚ましい成績を挙げた時期は、所属するドジャースにとっても最高のタイミングだった。以下、ナショナルリーグ西地区の9月の上位3チームの貯金の推移に、大谷選手が得点圏で大活躍した時期を重ね合わせた。
 
9月の上位3チームの貯金の推移
 
 9月に入る直前で28あったドジャースの貯金は、先発投手陣の故障者続出も背景に、9月に入って伸び悩んだ。そこでパドレスが9月中旬からじわじわと追い上げ、ドジャースのマジックは一旦消滅した。
 
 そして大谷選手が得点圏で快進撃を見せ、チームを救う打撃を見せたのがまさにこの時期だ。その集大成のような試合が9月下旬のパドレスとの3連戦である。
 
 初戦を落とし、いったん確実視されていた地区優勝すら危ぶまれたドジャースを救ったのが、2本の勝ち越しタイムリーなど、2~3戦目の得点圏での全3打席で安打を記録した大谷選手だった。
 

 
 大谷選手の9月の得点圏での好成績の理由として、チームが地区優勝を争う環境下でのプレー環境があるはずだ。
 
 ロサンゼルス・エンゼルス在籍時は「ヒリヒリとした9月」に無縁だった同選手にとって、今年9月のプレッシャーは待ち望んでいたものかもしれない。緊迫感が大谷選手の集中力を上げる事例は、2023年のWBCでもみられた。
 
 今年の9月、大谷選手は、最終的に「54-59」を達成し三冠王に迫った数字よりもっと貴重なものを体験できたような気がする。
 
 それは、ヒリヒリとした戦いを体験したうえでチームが優勝し、自らもこれに貢献することだ。これこそがまさに移籍先にドジャースを選んだ最大の理由である。もう1つ大きな財産は、ほとんど故障欠場がなくシーズンを終えることができたことだろう。
 
 その大谷選手の2024年の夢は、まだ終わっていない。これからが本番かもしれない。さあ、ポストシーズンだ。

 
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【了】

 

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