大谷翔平、ワールドチャンピオンの大きな壁に…パドレスとの対戦成績、打撃内容を徹底分析!【コラム】
2024/10/10
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大谷翔平選手が今季ロサンゼルス・ドジャースで新たに体験したものが、サンディエゴ・パドレスとのライバリティな関係だ。両チームは2024年の開幕戦を戦い、最後まで地区優勝争いを繰り広げた。今回は、このライバリティの観点から、大谷選手をはじめとする両チームの主力打者の比較を行っていきたい。(文:島倉孝之)
開幕戦から“ヒートアップ”
「Beat LA‼」(ロサンゼルスを倒せ!)
これは、サンディエゴ・パドレスがワイルドカードゲームを勝ち抜けてロサンゼルス・ドジャースとのディビジョン・シリーズでの対戦を決めた時に、ペトコ・パークのファンが一斉に叫んだ言葉だ。球場の電光掲示板も「BEAT LA」の文字を遠慮なく堂々と掲げ点滅させていた。
2024年の開幕戦を戦い、最後まで地区優勝争いを繰り広げたパドレスとドジャース。そのライバリティはディビジョン・シリーズでさらにヒートアップした。ドジャースに移籍した大谷翔平選手もこのライバリティの真っただ中にいる。
2024年レギュラーシーズンでの両チームのチーム打率、チームOPS、総得点、および直接対決での得点は以下のようになっている。
ドジャース:.258 .781 842(うち対パドレス56)
パドレス :.263 .745 760(うち対ドジャース62)
OPSはドジャース、打率はパドレスが上回っている。総得点はドジャースの方が多いが、直接対決に限れば、勝ち越したパドレス(13試合中8勝)が上回っている。
両チームのWAR3.0(数値は米分析サイト『Fan Graphs』による、以下同)以上の野手およびその主な成績は以下のとおりである。
両チームとも4人ずつの選手が該当する中、すべての項目で大谷選手が最高値を記録している。特に同選手のWAR、WPA、盗塁の突出ぶりが目立つ。
OPSでみると、ドジャースの4人がパドレスの4人を上回っている。パドレスでは、ルーキーのジャクソン・メリル選手のWARが最も大きい一方、パドレスではジュリクソン・プロファー選手が合計で約4.8のWPAを記録している。
以降は、上記8人に絞っていく。なお、首位打者を獲得したパドレスのルイス・アラエス選手の今季のWARは、パドレス移籍後に限れば1.2、マイアミ・マーリンズ在籍時も含めると1.1になる。