大谷翔平、2人の“大谷キラー”に苦戦も…ドジャースを地区シリーズ突破に導いた”力”とは…?【コラム】
2024/10/17
Getty Images
地区シリーズでは“繋ぐバッティング“に…?
一方、大谷選手も、厳しい投球をされる中で、しっかりとチームの勝利に貢献できる働きはできたといえる。初戦にシース投手から打った上記の本塁打だけではない。
パドレスに王手をかけられて迎えた第4戦も注目される。この試合の大谷選手は3打数1安打1打点2四球だったが、出塁した打席の内容がチームに貢献する重みを感じさせるものだった。
2回表2死1,2塁から放ったタイムリーヒットによりドジャースはリードを広げることができ、直後のムーキー・ベッツ選手のタイムリーや3回表の追加点をも呼び込んだ。6回の第4打席は、ジェレミア・エストラダ投手からファウルで粘って9球投げさせたうえで四球をもぎとった。
いずれも「フォア・ザ・チーム」でつないでいこうという大谷選手の姿勢が見て取れた素晴らしい打席だった。地区シリーズでは、得点圏に走者を置いた場面で4打数3安打を記録している。
フィールド内外ともにライバリティが高まったパドレスとの地区シリーズをドジャースは勝ち抜けた。大谷選手本人にとっても、何にも代えがたいヒリヒリとする緊張感の中でのプレーを初めて体験でき、厳しい攻めを体験した中でもチームの勝利に貢献できた。これこそまさに本人が一番望んでいたことだろう。
大谷選手の夢にはまだ続きがある。これに向け、チームの勝利に貢献するパフォーマンスがどれだけできるか。以降対戦するチームも、ダルビッシュ、スコット両投手の内容を学習して臨んでくるはずだ。
その大谷選手は、続くニューヨーク・メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦では、4打数2安打1打点1四球の滑り出しを見せ、チームの勝利に貢献している。
【関連記事】
ドジャース、高額年俸ランキングトップ10
「大谷との会談は時間の無駄だった」。ドジャース左腕が不快感を表明。早くも出てきた辛口報道
日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング
【了】