【MLB】10勝到達の前田健太、指揮官「見れば見るほど好きになる」。崩壊する先発ローテの中で光る存在感
今季22試合目の登板となった前田は、打者天国をものともしない力投を見せ、6回途中2失点で自身10勝目をあげた。故障者続出のチームを開幕から支え続ける前田に対して、チームメイトや指揮官からの信頼も日増しに高まってきている。
2016/08/06
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開幕からローテーションを守っているのは2人だけ
投手によっては変化球の一部を封印するなど、クアーズで投げる際には、他の球場とは違う心構えで臨む投手も多い。これらの投手と違って球場の特色を意識しないと語る前田が結果を出しているのは興味深い。
この日の勝利によってクレイトン・カーショウに次ぐチーム2人目の10勝投手(7敗)となった前田、安定感抜群の右腕は、故障者が続出する先発陣において中心的な存在となりつつある。
But for a rotation blighted by injuries to veterans and meltdowns by rookies, Maeda has emerged as a steady presence in his rookie season. “He’s been huge for us these last couple months,” catcher Yasmani Grandal said.
故障者の多いベテランとメルトダウン状態に陥ったルーキー達によって崩壊したローテーションの中で、前田が安定した存在であることが1年目にして明らかになった。捕手のヤズマニ・グランダルも「前田はこの2カ月間、我々にとって大きな存在となっている」と語る。
エースのカーショウをはじめ、アレックス・ウッド、ブレット・アンダーソン、柳 賢振、先日トレード加入のリッチ・ヒルら本来はローテーション入りが期待されている投手たちは、そのほとんどが現在DL入り。開幕からローテーションを守っているのは、前田とスコット・カズミアーの2人だけだ。
地区首位のジャイアンツとは2.5ゲーム差、厳しい戦いが続く夏場のドジャースを支えられるか。前田の右腕には大きな期待がかかっている。
出典:Maeda helps Dodgers avoid sweep with 4-2 win in Colorado by Andy McCullough in Los Angeles Times on Aug.4 2016