【MLB】「ダルビッシュですら進化が必要」速球勝負が2016年の投球パターンも、最後は被4本塁打で終戦に
ダルビッシュは、今季最終登板となったアリーグ地区シリーズでは4本の本塁打を献上し、その全てが速球だった。しかし、速球重視は今季の彼の投球スタイルだった。
2016/10/11
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追い込んでからは速球系で勝負
今季のダルビッシュは、初球ツーシーム&2球目スライダーと横の揺さぶりから入っているケースが多いという。一方で、ツーストライク後はフォーシームで勝負をかけることが多いことも紹介されている(2014年は27%で、2016年は42%)。
Basically, after getting hitters more accustomed to horizontal movement on his sinker and slider, Darvish is going to the vertical, 94-mph fastball to finish them off this year.
基本的には、シンカー(ここではツーシームのことを指す)とスライダーで打者に横の変化に慣れさせておき、ダルビッシュは94マイルの縦の変化(ここでは、伸び上がることを指す)で打ち取るのだ。
彼のフォーシームは、NPB出身者らしく打者の手元でグンと伸びるもので、その浮き上がり度はメジャーナンバーワンだ(このことも計測データで紹介されている)。
「横の変化で揺さぶり、高低差で仕留める」(Rock ’em side to side and then finish ’em up and down)、これが2016年度版のダルビッシュ投球パターンなのだ。
術後のリハビリや故障者リスト入りもあったため、レギュラーシーズンでは100.1回しか投げていない。しかし、今季100投球回以上の全投手の中で、奪三振率11.84は第2位だ。そして与四球率2.78は自己ベストだった。
出典:“Even Yu Darvish makes adjustment ”@ fangraphs by Eno Sarris in Oct. 7th 2016