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【MLB】『メッツ・イチロー』叶わず、バレンタイン元監督が明かす真相。当時GM「我々は愚かだった」

ボビー・バレンタインがメッツ監督時代、イチロー獲得を目指していたと『ウォール・ストリート・ジャーナル』に明かした。

2016/07/25

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日本時代にはイチロー攻略のためのミーティング

 ニューヨーク・メッツで監督を務めた実績を誇るボビー・バレンタインはイチローを始めて目にしたのは、1995年だった。当時21歳のイチローはオリックス・ブルーウェーブですでにスーパースターになりつつあったが、活躍の場をメジャーへ移す6年前のことだった。

 バレンタインは千葉ロッテマリーンズ監督1年目を迎え、日本の野球に対応する日々を送っていた。当時のことを『ウォール・ストリート・ジャーナル』のインタビューで「シーズン開幕前から1時間以上にも及ぶミーティングをロッテのスカウト陣と行っていた」と話した。

 テーマの中心は、決まってイチローをどう抑えるかについてだった。

“How to solve the riddle of the great Suzuki, an unstoppable force with a bat in his hands.”
「バットを手に取れば抑えることができない。素晴らしい選手であり、脅威でもあるイチローの謎をどう解くか」

 当時は1日2回ミーティングが必要なほど、イチロー対策を練るのに試行錯誤していたという。バレンタイン自身は毎日ミーティングを行うことが不思議で、開幕すれば攻略の手口は見えてくるだろうと考えていた。

世界で5本の指に入る選手と評価したバレンタイン

 それから20年が経過し、今42歳となったイチローはMLB歴代30人目の通算3000本安打まであと4本と迫っている。

 実は、2000年の秋にイチローがMLB移籍を決断した際、バレンタインは「世界で5本の指に入る選手」と評価し、イチローのメッツ入りを熱望していた。

 バレンタインはマリナーズではなく、イチローがメッツに所属していたらどうなっていたかと思うことがあるという。周囲が思う以上に、その可能性は高かったとバレンタインは当時を振り返る。

“There’s been many a night that I said to myself, I wonder how things could have been different if he was in my outfield, For him in New York, for me staying in New York. I think it would have been fun.”
「彼(イチロー)が私のチームの外野にいたらどれだけ違っていただろうと、自問自答する夜を多く過ごした。彼がニューヨークにいて、私もニューヨークに残っていたら楽しかったのではないだろうか」

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