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ドジャース、ワールドシリーズ進出に”伏線”があった!? パドレスとの地区Sで見せた”劇的変化”とは…?【コラム】

2024/10/25

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大舞台で示した“組織力”

試合での投手登板(イニング数と防御率)
 
 シリーズ5試合で投手交代がされたのは合計24回、オープナーを含めれば25回だが、ドジャースブルペンはそのうち11回を無失点で帰ってきている。
 
 特にGame 3~Game5では投手陣が24イニング連続無失点を記録し、強力パドレス打線を封じている。点を取られなければパドレスの強みである強力リリーフ陣を活かす場所がなくなり、この点でも勝利を大きく近づけただろう。
 

 
 元々信頼できる先発投手の不足、さらには山本の中5日ルールの厳格適用からクリエイティブな投手運用が求められていたが、ロバーツ監督以下現場のドジャース首脳陣は素晴らしい運用を演じた。
 
 米メディア『The Athletic』によればGame 4 の試合開始9時間前には首脳陣が集まりミーティングを行い、勝つために必要な27個のアウトをどのようにとるかを協議したという。
 
 試合開始の30分前になっても協議・見直しを行い、それぞれの投手の役割、特にどの打者を誰が担当するかなどを確認していたようだ。
 
 米メディア『Fox』のフィールドリポーターを務めるTom Verducci氏によれば、フェルナンド・タティスJr.はドジャースの無失点イニング中に9打席に立ったが7人の投手に対応する必要があった。2回対戦したのはGame5の先発である山本のみだ。
 
 昨季のNLDSに敗れた際、ドジャース編成本部長アンドリュー・フリーマンは敗戦の原因を”Organizational failure(=組織の失敗)”としていたが、今年の勝因は反対に”Organizational Success(=組織の成功)”と言えるだろう。

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