大谷翔平、すでに”MVP対決”を制していた!? ドジャースのワールドシリーズは”鬼門”に…?【コラム】
2024/10/23
Getty Images
“夢の舞台”へ向けてもチームは良い流れ…?
この2試合ともドジャースは大勝し、第5戦でのリリーフ投手温存策など後の展開を有利にした。大谷選手を生還させたムーキー・ベッツ選手(シリーズ中のOPS1.183)、トミー・エドマン選手(同1.023)はこのシリーズ中好調で、後者は今シリーズのMVPを獲得している。
一方、大谷選手が出塁しながら得点できなかったことが敗戦に直結した例もあった。第5戦の初回、安打で出塁後ベッツの二塁打で無死2,3塁になった場面だ。3番打者テオスカー・ヘルナンデスのショートゴロで3塁走者の大谷選手は本塁へ突入しなかった。
デーブ・ロバーツ監督も苦言を呈すなど議論を呼んだ大谷選手の打球判断の背景の1つに、ショートのリンドーア選手の強肩がある。換言すればリンドーア選手の存在が大谷の得点を防いだという見方もできる。
このリーグ優勝決定シリーズで、大谷選手は本塁打だけでなく、四球を含めた出塁でリードオフマンの役割も果たしてチームの得点を呼び込んだといえる。1番打者としてこれ以上ない働きを見せたのだ。後に続く打者の好調もこれを支えた。
その結果、戦前にメディアからライバル視されていたメッツのリンドーア選手を上回る活躍を見せ、これがチームのワールドシリーズ進出に直結した。これらを実現させているのが、目前になったチャンピオンズリング獲得への思いだろう。
その大谷選手は、地区シリーズこそ素晴らしい投球に遭い数字は伸びなかったが、ポストシーズン全体では好調を保っているといえよう。
これからはニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズだ。メディアはアーロン・ジャッジ選手との「直接対決」を早速盛り上げている。
今年のレギュラーシーズンを含む過去の対戦成績からみて、大谷選手にとってヤンキースは苦手な部類に入る。特にヤンキースタジアムは「鬼門」といえる場所だ。
レギュラーシーズン54本塁打59盗塁を記録した大谷選手が唯一「0-0」で終わった相手がヤンキースである。大谷選手はこの壁を越えてチャンピオンズリング獲得に近づけるのか?それとも…
【関連記事】
ドジャース、高額年俸ランキングトップ10
「大谷との会談は時間の無駄だった」。ドジャース左腕が不快感を表明。早くも出てきた辛口報道
日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング
【了】