商品力が高い、実力派投手・岩隈久志の魅力―トレードによる移籍の可能性はあるのか?
今季大活躍だった岩隈だが、ストーブリーグでは再三放出話が勃発している。この場合、「トレード候補=構想外」という日本球界のステレオタイプな連想は当てはまらない。彼の商品性の高さが評価されているのだ。
2014/12/04
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球団関係者は岩隈のトレードを否定
再び、岩隈久志の放出話が持ち上がっているようだ。
交換相手はドジャースのマット・ケンプ。
つい先日もレッドソックスのヨエニス・セスペデスとのトレードが噂されたばかりだ。
What’s next for #Mariners? It won’t be trading Iwakuma. Asked one exec how available he was. Answer: “Not. They’re adding, not subtracting.”
マリナーズの次なる動きは何だ?それは岩隈の放出ではないだろう。その可能性に付いて球団の要職にある人物に質問すると答えはこうだった。「それはないね、編成予算を増額しているんだよ。削減しているんじゃなく」
これは、12月2日に『ESPN』のジェイソン・スターク記者が、岩隈のドジャースとのトレードに関しつぶやいたものだ。彼は、岩隈移籍の可能性は低いと見ているようだ。
発端はこうだ。
強打の外野手がオフの補強ポイントのマリナーズは、オリオールズからFAの本塁打王ネルソン・クルーズを4年総額5800万ドルで獲得したが、さらなる補強を画策している。
守備に難があるクルーズは基本的にDH向きで、マリナーズはまだ補強予算に余裕があるためだ。
そして、そのターゲットが2011年にはあわや三冠王で史上5人目の40本塁打40盗塁を達成しそうだった(最終的には本塁打と打点の二冠王で、39本塁打&40盗塁)ケンプというわけだ。