大谷翔平、ついに”最終決戦”へ…WSの主軸打者を徹底比較!カギを握るのは「大谷」でも「ジャッジ」でもなく…?【コラム】
2024/10/30
Getty Images
ワールドシリーズまではチームメイトが躍動
以降は、ワールドシリーズまでのポストシーズンの成績を取り上げる。まずは地区シリーズだ。
OPS11割超、4打点のスタントン選手の活躍が目立っている。大谷選手もOPSは6割台と低位ながら4打点を挙げ勝利に対する貢献はできている。一方、ジャッジ選手は打点を挙げられないままシリーズを終えている。
リーグ優勝決定シリーズの成績は次のようになった。
ソト、スタントン両選手のOPSや勝利への貢献度を示すWPAの高さが目立つ。シリーズ第5戦で決勝本塁打を打ったソト選手はア・リーグ優勝決定シリーズのMVPのスタントン選手を上回る打率やOPSを残した。
ジャッジ選手は、OPSは8割に達しなかったとはいえ、6打点を挙げ一定の貢献をしている。ドジャースでは、大谷、ベッツ両選手がともに3割台半ばの打率や12割近くのOPSを残したが、フリーマン選手は故障の影響もあってか地区シリーズに続き数字が伸び悩んだ。
次に、打球内容の比較を行う。米分析サイト『Baseball Savant』のデータに基づけば以下のようになった。
ヤンキースの3選手の打球速度の高さやバレル(一定の打球角度と速度を満たす打球)の割合の高さが目立つ。上記3選手とも時速150キロ台(94~96マイル台)の打球速度を誇り、打席数に対するバレルの割合は、ジャッジは約15%、他の2選手は12%台を記録している。
そうした中、大谷選手はこの3選手に引けを取らない数字を残し、スタントンに次ぐ最大打球速度、ジャッジに次ぐ平均打球速度を記録している。
バレルの割合は、対BBE(バットに当たってインプレーになった打球)、対打席数のいずれも、大谷選手とヤンキースの3選手でMLBの1~4位を独占している。