ドジャース、今オフのFA補強ポイントは? ”最優先”で獲得すべきポジションは…【コラム】
2024/11/30
Getty Images
“第2のテオスカー・ヘルナンデス”に…?
タイラー・オニール
さて、ここからは投入リソースと選手の価値を真面目に天秤にかける必要がある。ソトのように資金やプロスペクトを無限に投入してはいけない。
有力な候補となるのが、レッドソックスをFAとなったタイラー・オニールだ。
今季は2シーズンぶりの100試合出場を果たし30HR、OPS.800超えを達成。怪我がなければオールスター級のパフォーマンスができることを証明した。将来の怪我リスクはとりあえず横に置いて、パフォーマンスの分析をする。
今季のオニールはwRC+131からもわかる通り攻撃面では優秀であった。三振率はリーグワーストレベルだが、無視できるレベルの長打、更には四球率11.2%からもわかる通り球をしっかり選んで振っている。
このスタイルはマックス・マンシーやテオスカーのようなタイプで、ドジャースが重視するカウント管理が良い選手に合致している。
守備面では外野両翼を守れるため、テオスカーが抜けムーキー・ベッツが内野に入っていくドジャース外野陣にはフィットする。
守備は決して上手いとは言えないが、RF:アンディ・パヘス、CF:トミー・エドマンの布陣にすれば多少はカバーできるはずだ。テオスカーも守備は上手くなかった。
横に置いた怪我リスクの話に入るが、オニールが怪我体質であることは球界周知の事実であるため、契約が小規模となる可能性が高い。
オニールに実力を証明する気があるなら単年+選手オプションの契約を結ぶことも可能だ。長期的編成にダメージを与えることはない。もしかしたら今季のテオスカーのように化けることもあるかもしれない。
また、レフトのバックアップにはトッププロスペクトのドルトン・ラッシングが控えているため、オニールの怪我時期をラッシングの出場機会と合わせて、メジャー経験を積ませることもできる。