【MLB】ドジャース前田の課題は2つの『3』。指揮官「相手からのリスペクトを得る必要がある」
現地5日、オリオールズ戦に先発した前田だが、5回まで毎回走者を得点圏に招く苦しいピッチング。5回に決勝3ランを被弾し、7敗目を喫した。後半も活躍するためには、3巡目と3番打者、2つの苦手を克服する必要がある。
2016/07/10
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ピンチの連続、苦しい投球
現地5日、ドジャースの前田健太は本拠地ドジャースタジアムでのボルティモア・オリオールズ戦に登板。オリオールズの主砲マニー・マチャドに3ランを浴びるなど、4回0/3、88球を投げて4失点。被安打7、5奪三振3四球の内容でマウンドを後にした。チームは1-4で敗れ、連勝は5でストップ。6月17日から続いていたホームでの連勝も10で止まった。
6月は6試合に登板し、防御率2.52と好調だった前田だが、この日は毎回得点圏に走者を許す苦しいピッチングに終始した。
初回は、1死二塁のピンチを招くもオリオールズ3番マチャドの右中間を抜けるかという当たりをセンターのトレイス・トンプソンが好捕し無失点。1点リードで迎えた2回表、無死一、三塁のピンチでライト前に落ちた打球を右翼のプイグがライトゴロに仕留めるもその間に同点に追いつかれる。
3、4回は一、二塁のピンチを切り抜けたが、5回ヒットと四球で無死一、二塁となり、打席には主砲マチャドを迎える。この場面が、一番のポイントとなった。
Maeda concentrated on pounding strikes low and inside to Machado. Maeda fouled off a changeup and a fastball to start the duel. But Maeda could not put him away. The seventh pitch of the at-bat was another curveball over the middle. Machado crushed it.
前田は内角低めにストライクを集めることに集中していた。初球チェンジップ、2球目を速球でファールを打たせることに成功したが、マチャドを打ち取ることはできなかった。7球目、真ん中高めに入ったカーブボールはマチャドに打ち砕かれた。
マチャドの打球はレフト上段への特大アーチとなり、ここで前田はノックアウト。5月16日のエンゼルス戦に並ぶ自己最短の4イニングで降板となった。ロバーツ監督は試合を決めた一発について「もし変化球を狙った場所に投げられていたら防げた一発だろう」とコメントした。