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ドジャースが狙う”補強候補”に意外な共通点が!? 今オフに獲得すべき選手は…?【コラム】

2024/12/12

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Getty Images



先発転向ならエース級になり得る選手

グリフィン・ジャックス(ツインズ, 30歳)

グリフィン・ジャックス指標
 
 ここからは、先発投手としての高いポテンシャルを秘め、先発転向も検討されている選手をピックアップした。
 
 米空軍アカデミー出身のグリフィン・ジャックスは2021年にデビューし当初は先発投手として稼働したが、同年は14先発で防御率6.37と壁に阻まれリリーフへ配置転換された。
 
 2022、2023年終了後と続けてトレーニング施設であるドライブラインにおいて投球メカニックを改良することで年々実力をつけていき、今季は72試合の登板で防御率2.03、リリーフ投手としてはクリーブランド・ガーディアンズのケイド・スミスに次ぐメジャー2位のfWAR2.6を記録した。
 
 既に、ミネソタ・ツインズに携わるニュース媒体ではジャックスの先発転向の報道が出ている。データを見るとジャックスは先発投手にぴったりの投手と言える。
 
 全球種平均のStuff+ 134は先発転向で20~30程度減ってもリーグ平均を保てる値であり、カーブ、カッター(2024年はゼロ)の球種は左右関係なく抑えることができる。
 
 またコントロールも非常に良く、Location+は全球種平均以上である。オフを通して調整に取り組めば十分先発としてやっていける投手だ。

ジェフ・ホフマン(FA, 31歳)

ジェフ・ホフマン指標
 2016年にコロラド・ロッキーズで先発としてデビューしたジェフ・ホフマンは超投手不利のクアーズフィールドに苦しみ5シーズンで退団。
 
 その後シンシナティ・レッズ、ツインズを経て、2023年4月にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結ぶと、投手コーチのアドバイスからスライダーの割合を大幅に増やしメジャー屈指のリリーバーとなった。2023-2024シーズンを通してのfWAR3.6はリリーフ4位だ。
 
 10月初旬に一部のチームがホフマンの先発起用を検討していると報道が出ている。ホフマンの投球メカニックを見るとそれ程力を込めているようには見えず、先発に適していそうだ。
 
 球種の面でもすべてがStuff+平均以上、スライダー以外はLocation+平均以上と素質は持ち合わせている。左右関係なく抑えられるスプリットを持っているのも大きい。
 
 リリーフ経験を経て自分を作り直したホフマンは、先発にもう一度チャレンジしてみるのも良いかもしれない。

エイドリアン・モレホン(パドレス, 25歳)

エイドリアン・モレホン指標
 2019年にパドレスでデビューしたエイドリアン・モレホンは先発、リリーフと様々な役割をこなした。またキャリアを通して怪我に悩まされることも多かった。
 
 しかし、今季は全てをリリーフとしてシーズンを故障なしで完走し60試合登板、防御率2.83とパドレスのブルペン陣を支えた。この勢いを持って先発再挑戦と行きたいところだ。
 
 モレホンは2つのファストボール(FF, SI)、左打者に有利なスライダー系、中和剤となるスプリットを持っており、先発として長いイニングを投げるのに適している。さらにスプリット以外を平均以上のレベルでコマンドできる点も良い。

 

 
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【了】

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