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ドジャース、佐々木朗希の獲得が”最適解”…?チーム戦略から見る大きなメリットとは【コラム】

2024/12/21 NEW

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ドジャースが必要とする投手とは

ドジャース投手ロースター
 さて、ドジャースがプレーオフを勝ち上がっていく上で必要なのはどのカテゴリーに入る投手だろうか。
 
 もちろん、ゲリット・コールやコービン・バーンズのように200回以上を防御率2点台前半でまとめてくれるような大エースがベストであるが、そのような投手がFA/トレード市場に出ることは珍しく、さらに調達コストが割高となってしまう。
 
 一方で、イニングイーターやデプスピッチャーを獲得しても、プレーオフで対戦する強力打線につぶされてしまうだけである。
 

 
 ゆえに、ドジャースが狙うべきは”ガラスのエース”カテゴリーに入る投手と言うことになる。よってコストを適正価格程度に抑えた上で、怪我のリスクを許容する。
 
 そのうえで、シーズン120イニング程度+プレーオフでの無双に期待するということだ。コストを抑えることで人数も確保できる。
 
 ドジャースには”ガラスのエース”を多く保有するだけの能力がある。それは投手陣の圧倒的なデプスである。ブレイク・スネル加入後のドジャースはMLB40人枠に10人の先発投手が在籍している。
 
 昨季のように開幕先発ローテの5人全員が故障者リストに入ることがあっても、2024年に69回を投げたランドン・ナック、2023年に124.1回を投げたボビー・ミラーなどがおり、ある程度の質は担保できる。

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