多角的な視点で発信する野球専門メディアベースボールチャンネル



ドジャース、ウィンターミーティング終了で新たな補強へ!? 注目すべき”獲得候補”は…?【コラム】

2024/12/30

text By

photo

Getty Images、産経新聞社



ドジャースが狙いたいリリーフ投手

 リリーフ市場の上位層からクレイ・ホームス、デビン・ウィリアムスが消え、強力なリリーフは少なくなってしまった。リリーフに投資するのを嫌うドジャースとしては、資源を投入するならそれに見合う強力な人材を加えたいはずだ。
 
 少し可能性が低いところまで手を伸ばして、ドジャースにフィットする投手を探してみる。

 

 
タナー・スコット
タナ―・スコット
 デビン・ウィリアムスをニューヨーク・ヤンキースに獲られた現状で、リリーフ市場の最上位は左腕タナー・スコットだ。対パドレスのNLDSにおいて大谷翔平を全打席三振に切ったのは記憶に新しい。
 
 2023年にボールコマンドを平均レベルに乗せると才能が開花。元からの圧倒的な球威も合わさり球界随一の制圧力をもつリリーバーとなった。
 
 2024年シーズンは与四球率が悪化したがLocation+は平均水準を維持しており、2022年以前の制球難に陥る心配はあまりないだろう。
 
 左打者相手には今季K%40.3と圧倒しており、今後NL側のプレーオフで対峙することになるニューヨーク・メッツのフアン・ソト対策としても非常に有効な武器となりそうだ。
 
ジェフ・ホフマン
ジェフ・ホフマン
 
 ジェフ・ホフマンはフィラデルフィア・フィリーズからFAとなったリリーフ投手で、今季序盤にクローザーを務めたホセ・アルバラードにつなぐ役割を果たした。
 
 2023年にフィリーズに加入しスライダーのグリップを変更すると球速が6マイル上昇し、一線級リリーフへと進化を遂げた。
 
 2023年と比べると、今季はxBA, xSLG, 平均打球初速などの指標が若干悪化しているが、奪三振、与四球は高水準を維持しており、来季もそれほど成績が悪化することは無いだろう。スコットを逃した場合の第2希望としておきたい。
 
グリフィン・ジャックス
グリフィン・ジャックス
 
ジョアン・ドゥラン
ジョアン・ドゥラン
 
 今季、ミネソタ・ツインズのブルペンをセットアッパー、クローザーとして支えたグリフィン・ジャックスとジョアン・ドゥラン。
 
 ジャックスは90マイル(約144キロ)を超えるスイーパーとフラットなフォーシームを操る投手だ。
 
 ドゥランは最速104マイル(約167キロ)のフォーシームと100マイル(約160キロ)を超えるスプリットを武器に、26歳キャリア3年で既に58セーブを挙げている。
 
 ツインズは現在球団売却中で、予算制約が厳しいとされている。資金のあるドジャースがツインズの不良債権を引き取るなどしてこの2人のいずれかを獲れるか。少々ロングショットだが注目したい。

1 2 3 4


error: Content is protected !!