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ドジャース、ウィンターミーティング終了で新たな補強へ!? 注目すべき”獲得候補”は…?【コラム】

2024/12/30

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Getty Images、産経新聞社



獲今後の獲得候補(右打ちの外野手)

 ドジャースはテオスカーへの札束攻勢をかける気はないようだが、市場に選択肢が少ないのも事実だ。
 
アンソニー・サンタンダー
アンソニー・サンタンダー
 
 サンタンダーはテオスカーに次ぐ市場No.2右打ち野手で、今季は44本のホームランを放ったスラッガーだ。ドジャースが求める右打ちの外野手とフィットする。
 
 テオスカーと契約失敗した際には検討するべきオプションだ。懸念としては、ドジャースが重視する選球眼(BB%, K%)が平均レベルであることや、DH型選手であること、30歳と言う年齢から本人が1億ドルを超える長期契約を望んでいることなどがある。
 

 
鈴木誠也
鈴木誠也
 
 鈴木誠也は今季がメジャー3年目。1年目は苦しんだが、2,3年目はOPS.800台に乗せ、ソリッドな活躍を見せている。今後2年の契約を残しており、若手へのつなぎという点でもドジャース外野陣に非常にフィットする。
 
 カブスはコディ・ベリンジャーを放出、カイル・タッカーを獲得し外野をイアン・ハップ、ピーター・クロー・アームストロング、タッカーで埋め、DH鈴木の布陣で開幕を迎えると予想されている。
 
 鈴木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は、鈴木が外野でプレーすることを希望しており、DHを嫌っているとコメントしている。
 
 この点のみで明らかな来季の戦力である鈴木をトレード放出することにはならないが、少しでもトレードの姿勢を見せた場合は攻勢をかけるべきだろう。
 
現在のドジャース外野陣
アンディ・パヘス、トミー・エドマン、マイケル・コンフォート、ドルトン・ラッシングの外野
 
 外野手獲得が困難だと判断した場合、ドジャースは内部で完結させる可能性も高い。1年17Mでコンフォートと契約し、外野にある程度の安定性がもたらされたことは、補強終了の可能性を高めた。
 
 アンディ・パヘス、トミー・エドマン、マイケル・コンフォートと、平均レベルの選手は既に固まっていることに加え、米サイト『mlb.com』球界全体39位プロスペクトのドルトン・ラッシングは早ければ来季中盤にもメジャーデビューの予定だ。
 
 ドジャースはキャッチャーだったラッシングを外野手転向させてまでメジャーへの道を作っている。ならばドジャースでデビュー・活躍させたいと考えているはずだ。追加での外野手獲得はその可能性を下げることになる。

 

 
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