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「トレード価値」が証明――地球上No.1の奪三振アーチスト・ダルビッシュの実力とお買い得度【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

実力だけでなく契約のお買い得度や年齢も加味される「トレード価値」では、ダルビッシュ有はメジャー全体でも17位にランクされている。故障で夏場以降を欠場しても「地球上No.1の奪三振アーチスト」への評価は揺るぎないようだ。

2014/12/07

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9回平均奪三振数、奪三振率はNo.1

 先日、スポーツサイトの『グラントランド』にジョナ・ケリ記者による〝MLB Trade Value〟(トレード要員としての価値)という記事が掲載された。そのランキングでは、レンジャーズのダルビッシュ有が17位にランクされている。

 トレード要員としての価値をランク付けするのは、現地のサイトでは比較的お馴染みの企画だ。

 シーズンオフはもちろん、7月末のウェーバーを経由しないトレード期限前にもこの手の記事がネット上に踊る。

 ここで気を付けねばならないのは、「放出されそうなやっかいもの」ランクではないということだ。かと言って、単純な実力ランキングでもない。

 ケリ記者の場合は、契約内容(過剰な金額や年数の契約が付随していないか)、年齢(同じ実力なら若いほうが高価値)、期待できる交換相手の魅力度なども考慮し「商品価値」を決定したとしている。

Though injuries curtailed his 2014 campaign a bit, he still enjoyed his best season by fielding-independent metrics on a per-inning basis anyway. Assuming he’s healthy come Opening Day, the most prolific strikeout artist on the planet will be mowing down batters for a measly $31 million over the next three years.
2014年シーズンは故障で全うできなかったが、それでも彼(ダルビッシュ)は、守備による要素を排除したイニング平均の指標において、ベストのシーズンを過ごした。万全な体調で開幕日を迎えることができれば、この地球上で最高の奪三振アーチストは、(契約残期間である)今後3年間、わずか3100万ドルで相手打者をなぎ倒し続けるはずだ。

「守備による要素を排除したイニング平均の指標」とは、この場合9回平均の奪三振数を示すが、奪三振率(奪三振数÷対戦打者数)も含めていいだろう。

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