【MLB】メジャー再昇格、川崎宗則が期待される理由。「ひょうきん者こそ今のカブスが必要としている存在」
9日にメジャー昇格となった川﨑宗則。カブスのジョー・マドン監督は、ムードメーカーの川﨑にしかできない仕事に期待している。
2016/07/11
ムードメーカーの本領発揮
急失速したカブスを蘇らせる起爆剤となるか。川﨑宗則が9日のパイレーツ戦から、約2カ月ぶりにメジャーの舞台に帰ってきた。再昇格したその日は守備から途中出場し1打数無安打。いきなり結果は残せなかったが、知将ジョー・マドン監督はカンフル剤として川﨑にしかできない仕事を期待している。
ESPNのジェシー・ロジャーズ記者は、早速川﨑劇場の模様をツイートした。「クリス・ブライアントは、このひょうきん者のムネノリ・カワサキこそが今のカブスのクラブハウスが必要としている存在だと訴えた」と同記者。25本塁打でナリーグトップに立つスラッガーはこんなエピソードを披露したという。
敵地でのパイレーツ戦へ、チームのホテルから移動するバスの車中。二塁手のベン・ゾブリストが川﨑に「どこからやって来たんだ?」と声を掛けた。傘下3Aアイオワでプレーしていた川﨑。移動が激しいマイナーの日程をメジャーの選手たちは把握しておらず、昇格前日はどこの都市にいたのかを聞きたかったという。
間髪入れず返ってきたのは「ジャパン!」との答え。車中は爆笑の渦に包まれたそうだ。合流早々、球場到着を待たずしてムードメーカーの本領発揮となった。
さらに劇場は加速する。CSNシカゴ電子版によると、クラブハウスに到着した川崎は待ち受けた番記者らに深々と頭を下げあいさつ。ただその顔面には「まるで『映画・羊たちの沈黙』に登場するような酸素マスクが装着されていた」というのだ。そしてマスクを付けたまま幻惑的なダンスまで披露し、スタッフや関係者を喜ばせた。