【MLB】メジャー再昇格、川崎宗則が期待される理由。「ひょうきん者こそ今のカブスが必要としている存在」
9日にメジャー昇格となった川﨑宗則。カブスのジョー・マドン監督は、ムードメーカーの川﨑にしかできない仕事に期待している。
2016/07/11
首位キープも失速気味
「彼の再昇格をためらうことはなかった」とジョー・マドン監督。「素晴らしいタレントだ。彼の打撃が好きだし、シーズンのどこかで必ず助けになる選手だと思っていた」と期待を口にした。
マドン監督は切れ者であると同時に、選手たちをリラックスさせたり気分転換のため奇策を次々と繰り出してきた。昨年は連敗中のカブスのクラブハウスにマジシャンを招きショーを披露。レイズ時代にはDJを招きダンスホールに変えたり、オウム、ペンギンなどを呼び動物園に変えたことまである。選手のメンタル面を前向きに保つため、あの手この手を考えている。
川﨑昇格もその一つと言えるのかもしれない。昇格当日にチームは敗れ5連敗となった。開幕からメジャー最高勝率で独走状態だったカブスだが、この試合まで直近10試合は1勝9敗と大ブレーキ。序盤の貯金が効いて地区2位とは6.5ゲーム差を保つが、メジャー最高勝率の座はジャイアンツに明け渡している。
後半戦からの立て直しへカギを握るムードメーカー。川﨑は公式ブログで「試合には負けてしまいましたが、久しぶりのメジャーの試合楽しみました。やっぱりメジャーの球場は照明が明るくてプレーもしやすいし、雰囲気も最高だね!」と再昇格の喜びを明かした。
1945年からワールドシリーズ進出を阻んできた「ヤギの呪い」を解き、1908年以来のワールドチャンピオンになるのは今年しかないとファンの鼻息は荒い。元気者・ムネリンにはグラウンド内外でのフル回転が求められる。