ドジャース、新加入の大物・スネルに”不評”も!? マイナス評価が集まる理由とは…?【コラム】
2025/01/20 NEW
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“制球力”を測るのは難しい…?
投手の軸となるのはStuff(球威)とCommand(制球)である。Stuffの分析は大きく進んでいる一方で、Commandの分析は発展が遅い。
数字上ではBB%やゾーン%などで間接的に測ることはできる。しかしCommandを「意図した場所に投げる能力」と定義するなら、毎回投手が投げる際に意図した場所をいちいち尋ねることができない以上、真のCommandを測ることはできない。
前述した『Driveline Baseball』による『Command+』のデータ収集は専門の人員による手動計測で行われている。計測員が投手の意図した場所を予想し、そこに投げられたかを集計している。しかし人の主観が入っている以上、Command指標の完成形とは言い難い。
野球を経験していた人なら捕手が構えた場所を計測すれば良いと思うかもしれない。これは既に計測が行われており、Drivelineでは捕手が構えた場所と実際にボールが投げられた場所を手動やAIによる映像学習を用いて記録し、投手の平均誤差を計測する取り組みを行っている。
しかしこれにも問題がある。捕手が構える場所は投げてほしい場所と完璧に一致しているとは限らないからだ。
正しい場所に投げるための作戦として、投手が投げミスをする距離・方向を集計し、それを含んだ捕手の構え方をする球団がある。
例えば、投手が4インチ上に投げミスする傾向があるなら捕手は4インチ下に構えるといった具合だ。またタンパベイ・レイズは捕手をど真ん中に構えさえた上でボールの変化に位置を任せるという戦略を取っている。
このように、Commandの評価は非常に複雑で現時点では完全な分析手法は存在しない。意図した場所に投げる能力を測ることはできず、現行の手法ではその一部をとらえることしかできない。
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