【MLB】ドジャース前田健太、故障者続出のチームを救った前半戦。「馬車馬のように力強く働き、ボーナスもゲット」
故障者続出のドジャースの前半を締めくくったのは、当初は最も体調が懸念されていた前田健太の快投だった。 前田健太は現地10日のパドレス戦で前半戦最後の登板。7回1失点で8勝目をマーク。前半戦、故障者続出の中で、チームに貢献した1人と評価されている。
2016/07/12
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3連勝で前半を締めくくったドジャース
今季のドジャースを象徴している現象のひとつに、スプリングトレーニング開始の段階からの故障者の続出が挙げられる。アンドレ・イーシアは脚を骨折し、ブレット・アンダーソンは腰の手術を受けた。開幕時点では10人もの選手が故障者リストに入っていた。そして、ここに来て圧倒的な大エースのクレイトン・カーショウや若きパワーヒッターのジョク・ピーダーソンも離脱するに至った。
しかし、終わり良ければ全てよし。現地7月10日のパドレス戦では、開幕前にはもっとも体調が懸念されていた前田健太が胸のすく快投を演じ3対1で勝利。ドジャースは、3連勝で前半戦を締めくくった。前田は、7回を投げてデレク・ノリスに浴びた本塁打による1失点に抑え、自己最多の13奪三振を記録した。受けるヤスマニ・グランダルは、「制球が抜群だった、これこそケンタだ。カーブもスライダーも狙ったスポットに決まっていた。チェンジアップも良かった」とべた褒めだった。そして、『ESPN』ロサンゼルス支局のダグ・パディーヤ記者は、このゲームこそドジャースの現状を象徴している、と述べている。
Maeda was the one who actually had the questionable physical in the offseason, enough so that his free-agent contract was restructured into an incentive-based pact. In fact, when Maeda went over the 100-inning mark for the season during Sunday’s outing, it triggered a $250,000 bonus. Fit as can be, and strong as a horse, Maeda has been a bright spot for the Dodgers this season, going 8-6 with a 2.95 ERA.
前田はオフの間、特に体調面が心配されていた選手だ。彼のFAとしての契約(訳者注 前田はポスティング経由での移籍であり、FA移籍ではない)が出来高重視になっていることがこのことを物語っている。実際、日曜日の登板中に投球回が100に達した前田は25万ドルのボーナスを手にした。馬車馬のように力強く働き、8勝6敗で防御率2.95だった前田は、今季のドジャースの明るい話題のひとつだ。