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ドジャース、超大型補強で”1強時代”になる!? オフシーズンの移籍市場を徹底分析!【コラム】

2025/02/04 NEW

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先発投手:メジャー最強の先発陣が完成…?

先発ローテーション
 大谷復帰後の先発ローテーションは日本人3人を筆頭に新加入のスネル、2024年のエースであるタイラー・グラスノー、TJ手術から復帰するトニー・ゴンソリン or ダスティン・メイで構成される6人ローテとなる。
 
 米分析サイト『Fangraphs』の成績予測では30球団中1位の先発陣とされ、予測fWAR3.0以上が4人在籍する唯一のチームとなっている。
 
 しかし疑問点は多い。長期離脱から復帰する大谷、ゴンソリン、メイ、カーショーはどの程度稼働するのか。耐久性が課題と指摘されるうえにNPBからMLBへの適応を目指す佐々木がどこまで活躍できるのか。
 
 2024年はキャリアハイの134イニングを投げたが、シーズン終盤に離脱したグラスノーをどのように扱うのか。過去3シーズンで規定投球回に達したのが2022年のフリオ・ウリアスとタイラー・アンダーソンだけだったという状態は25年シーズンに入っても根本的な解決には至らないだろう。
 
 しかしプランBが万全なのがドジャースだ。2年目のジンクスに悩まされた2024年からの復活を期すボビー・ミラー。2024年先発デプスとして良い働きを見せたランドン・ナック、ジャスティン・ロブレスキー。
 
 チーム12位プロスペクトのニック・フラッソーは2025年デビュー予定だ。加えて2024年5月にTJ手術を受けたエメット・シーアンがシーズン中盤以降に復帰すると見られている。
 

 

リリーフ投手:的確補強で”大進化”

ドジャースリリーフ
 トライネンとの再契約で既にメンバーは揃っていたが、イエーツとスコットの加入で更なる進化を遂げたドジャースブルペン。2024年セットアッパーを務めていたアレックス・ベシアをミドルリリーフで使えるレベルになった。
 
 ここ数年のドジャースブルペンは全体的に安定した成績を残す選手が多かった。エバン・フィリップスやベシアがその筆頭だが、ドジャースは2024年シーズンの3月中盤のソウルシリーズに始まり10月末のワールドシリーズに終わった長い戦いの疲労蓄積を気にしているようだ。
 
 2024年のプレーオフではフィリップスとベシアが故障で1シリーズを欠場した。また、マイケル・コペックも体の違和感を抱えていたとの報道が出ている。さらにブルスダー・グラテロルに至っては肩の手術を受けた影響で、2025年シーズン中盤以降まで離脱する見込みだ。
 
 とはいえ頭数は揃っており、それぞれのレベルも高い。ポストシーズンではチームの強みとして活躍してくれるだろう。

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